地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-02-25 地震の予測マップ 茨城沖を分析、26日政府発表でM7発生確率は80%になった!今日の地震解説

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マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年2月25日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報2月26日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 2月26日02時14分、択捉島南東沖でM5.4、深さ10km、震度16kmマップ描画範囲外

 2月26日08時41分、宮城南部でM3.4、深さ120km、震度1

 2月26日21時20分、千葉南東沖でM4.3、深さ70km、震度1

 2月26日23時08分、熊本中央でM3.0、深さ10km、震度2。

 

今日の地震解説: 茨城沖を分析、26日政府発表でM7発生確率は80%になった

 被災地の日々の現状を伝える「ハッピー(id:happy-ok3)さん」、宇宙の徒然を語る「まさき りお(id:ballooon)さん」、貼り絵日記の日々を綴る「チャーコ(id:harienikki)さん」、看護師視点から日常を掘り下げる「(id:piano1228)さん」、その他大勢の方々から:

茨城が、、、茨城沖は?、、、心配です......

なる旨のメッセージを頂いておりまして、陸地から沿岸部に出ている黄土色救急マークではM5.5 位まで有り得る、日本海溝東側に出ている救急マークではアウターライズ地震に注意、と申し上げて来た次第です。 しかし、ここに来て茨城沖の日本海溝西側にも赤い救急マークが出始めましたので、本日は以下の注意喚起を促す次第です。

 地震本部さんサイトのデータ [茨城県の地震活動の特徴 | 地震本部] によれば(データ解釈には一部私見を含みます)、茨城沖における地震発生確率は:

上の行が日本海溝東側で発生するアウターライズ地震を含む発生確率で、70%程度。

茨城県  6.9~7.6  70%程度
           繰り返し発生する
プレート間地震
  6.7~7.2    90%程度もしくはそれ以上 

下の行が日本海溝西側で発生するプレート間地震です。 ここで繰り返し発生するとあり、茨城沖の福島寄りでは過去において、1896年M7.0 、1938年M7.0 、2000年M6.4、と発生しています。 しかしここは、現在、黄土色救急マークでM5.5程度の可能性はありますが、M6.Xを越えるような大きな地震は来ないものと思われます。

 一方、福島沖では3.11の余震が、D:2013年M7.1 アウターライズ、E:2014年M7.0 プレート境界と続いており、相対的に対応する茨城沖に赤い救急マークが出始めましたので、3.11余震のM7前後地震に注意が必要です。 発生確率は日本海溝西側はプレート境界という事で、90%程度をそのまま使ってよいのではないか、と思いました。

が、しかし、26日政府の地震調査研究推進本部発表 [宮城県沖、M7級の地震確率は「90%」 30年以内に(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース] で、茨城沖日本海溝西側M7.0〜7.5の発生確率は80%とされました、まぁ80も90も似たようなもんです。

話は反れますが、この発表で宮城沖日本海溝西側M7.0〜7.5の発生確率は90%とされました。 しかし、この海域の赤い救急マーク数は現在ゼロであり、直ちににM7クラスが起きる事はないと思われます。

 以下、茨城沖と福島沖3.11余震の地震リストです:

ID 地震名称 発生場所 M 死者
A 茨城県 1896 茨城県 7.0 0名
B 茨城県 1938 茨城県 7.0 0名
C 茨城県 2000 茨城県 6.4 0名
D 福島県 2013 3.11余震、アウターライズ 7.1 0名
E 福島県 2014 3.11余震 7.0 0名

本日の2019-02-25救急マーク中域に震源位置をマークマップ:

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結論として、茨城沖では日本海溝西側の赤い救急マーク位置でM7程度の3.11余震と、日本海溝日東側でアウターライズ地震に注意、という事です。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想され、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。  また岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨城南部での救急マークは要注意です、関東大地震関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想されています(南関東直下地震)。 また茨城沖・日本海溝西側の救急マークは3.11の余震、日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意です。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室