2019-02-18 地震の予測マップ 地震を巡る旅:関東は東京・神奈川・千葉を訪ねマップ!今日の地震解説
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赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年2月18日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報2月19日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 2月19日01時13分、宮城沖でM3.2、深さ50km、震度1。
★ 2月19日11時41分、奄美大島近海でM3.4、深さ40km、震度1。
★ 2月19日15時57分、奄美大島近海でM3.4、深さ30km、震度1。二回目
★ 2月19日17時06分、茨木北部でM4.0、深さ60km、震度2。
★ 2月19日17時10分、奄美大島近海でM4.1、深さ40km、震度3。三回目
★ 2月19日17時57分、静岡西部でM3.7、深さ30km、震度2。
★ 2月19日18時26分、胆振でM3.1、深さ40km、震度1。
★ 2月19日21時04分、長野北部でM4.5、深さ10km、震度3。
★ 2月19日22時04分、長野北部でM3.0、深さ10km、震度1。二回目
今日の地震解説: 地震を巡る旅:関東は東京・神奈川・千葉を訪ねマップ!
* 本日は、東京と神奈川と千葉を巡る旅です。
地震本部さんサイト [都道府県ごとの地震活動 | 地震本部] からの抜粋で、省略している部分があります。 Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] も参照しています。 地震は1703年元禄関東大地震以降発生した主要なものに絞っています。 二度に渡る関東大震災があったので、東京・神奈川・千葉はワンセットです。
* 東京から行きます。
相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震としては、1923年関東地震M7.9 があります。この地震では、都内のほとんどで震度5〜6の揺れとなり、大火災が発生したことも災いして、当時の東京府内では、死者・行方不明者70,387 名などの非常に大きな被害が生じました。また、1703年元禄地震M7.9〜8.2 でも当時の江戸は大きな被害を受け、火災も発生しました。
陸域で発生した被害地震としては、荒川河口付近で発生した1855年安政江戸地震M6.9 が知られています。この地震は、浅い地震であったか、関東地方の下に沈み込んだフィリピン海プレートに関係したやや深い地震であったか、はっきりしていません。この地震により、下町を中心に全体として死者約4千名などの大きな被害が生じました。また、沈み込んだ太平洋プレートに関係する陸域の深い地震としては、1894年明治東京地震M7.0 が知られています。この地震では、東京湾岸を中心に、都内で死者24名などの被害が生じました。最近では、約100kmの深さを震源とする1988年東京都東部の地震M5.8 で若干の被害が生じたことがあります。
1992年浦賀水道付近地震M5.7 や2005年千葉県北西部地震M6.0 など周辺地域で発生する地震によっても被害を受けたことがあります。
2011年東北地方太平洋沖地震では、都内で死者7名、負傷者117名、建物全壊15戸などの被害が生じました 。
* 次に神奈川です。
相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震としては、1923年関東地震M7.9 がよく知られています。この地震の震源域は、県内のほぼ全域を含んでいると考えられており、県内では強い揺れが生じました。県内の全域で震度6の揺れとなり、南部の一部では震度7 の揺れが生じたと推定されています。火災による被害も合わせて、県内では死者・行方不明者33,067名の非常に大きな被害が生じました。さらに、1023年関東地震の余震である1924年丹沢地震M7.3 でも、県内で死者13名などの被害が生じました。また、1703年元禄地震M7.9〜8.2 でも、小田原をはじめ沿岸部を中心に、死者約2,300名の大きな被害が生じました。
県西部地域では、1782年相模・武蔵・甲斐の地震M7.0 、1853年小田原付近地震M6.7 などのM7程度の被害地震が繰り返し発生してきました。これらの地震と1703年元禄地震、1923年関東地震の発生年数などから、この地域に被害を及ぼす大地震が、約70年間隔でほぼ規則的に繰り返し発生し、現在は次の発生時期にあたっているという説が出されています。これは、歴史の資料の解釈に基づくと同時に、フィリピン海プレート上の伊豆半島が陸側のプレートの下に沈み込めずに衝突しているために、関東地方の下に沈み込むフィリピン海プレートと伊豆半島の間が、裂けるような形で破壊されなければならないという考えに依っています。一方で、この説に関してはいくつかの異論も唱えられています。
県北西部の丹沢山地から山梨県東部にかけての深さ10〜30kmの場所では、伊豆半島が陸側のプレートに衝突するために生じると考えられる地震活動が活発で、M5〜6程度の地震は、数年に1回の割合で発生し、若干の被害が生じたことがあります。
2011年東北地方太平洋沖地震では、県内で死者4名、負傷者138名などの被害が生じました 。
* 最後に千葉です。
相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震としては、1703年元禄地震M7.9〜M8.2 と1923年関東地震M7.9 の二つのM8程度の巨大地震がよく知られています。これらの地震の震源域は房総半島南端を含んでいると考えられており、房総半島南部を中心に強い揺れが生じました。これらの地震では、一部の地域では震度7相当の揺れであったと推定されています。また、二つの地震とも大きな津波が発生しました。震源域が陸に近いために、津波は地震発生後短時間に来襲したと考えられます。1703年元禄地震では、房総半島での津波による死者は6,500名以上と考えられています。1923年関東地震では、地震動と津波による被害を合わせて、県内で死者・行方不明者1,342名などの被害が生じました。房総半島南端の野島崎では、これらの地震に伴って、元禄地震では約6m、関東地震では約2m地面が隆起しました。房総半島には、元禄地震に伴う海岸の隆起によって作られたと考えられる海岸段丘が約6,000年間に4段作られており、過去にも元禄地震と同様に海岸を隆起させるような地震があったと考えられています。
関東地方東方沖合から福島県沖にかけてのプレート境界付近で発生した地震としては、明治以降では、M8 を越えるような巨大地震の発生は知られていません。1953年房総沖地震は太平洋プレート内部で発生した正断層型の地震と考えられており、銚子付近に最大2〜3mの高さの津波が襲来しましたが、被害は軽微でした。
2011年東北地方太平洋沖地震では、県内で死者21名、行方不明者2名、負傷者263名、建物全壊801戸などの被害が生じました 。
陸域で発生した被害地震としては、1987年千葉県東方沖地震M6.7 が知られています。この地震は九十九里浜付近のやや深いところ(深さ58km)で発生したフィリピン海プレート内の地震で、県内に死者2名などの被害が生じました。また、香取市付近の深さ30〜40km、銚子市付近の深さ40〜50km、千葉市付近の深さ60〜70kmでは、関東地方の下に沈み込んだフィリピン海プレートや太平洋プレートに関係する地震活動が定常的に活発です。最近数十年間では、M7程度の地震の発生は知られていませんが、1989年千葉県北部地震M6.0 や2005年千葉県北西部地震M6.0 のようにM6 程度の地震は、数年に1回の割合で発生しており、局所的に若干の被害が生じたことがあります。
* 諸説あるかもしれませんが、現時点の地震本部資料・海溝型地震予測では:
上の行が関東大地震の再来であり確率0〜5%、
相模トラフ沿いのM8クラスの地震 | M8クラス (M7.9~M8.6) |
ほぼ0%~5% | |
プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震 | M7程度 (M6.7~M7.3) |
70%程度 |
下の行が南関東直下地震と言われるもので確率70%(リストで相当を赤表示、但しこれに茨木霞ヶ浦南方陸域の地震が加わります、FはEの余震ですので除外しています)。 Bの人的災害が大きいのは江戸時代の火災によるもので、この中で津波による災害はありません。
地震時の事を考えて家具の転倒防止はマストで、次に地震時に火を消す事が挙げられます。 そして現時点で、東京湾沿岸にお住まいの方々は、水害としては津波よりも線状降水帯を伴う集中豪雨、の方がよっぽど危険と思われ、ハザードマップ [わがまちハザードマップ | 国土交通省] を是非ご参照下さい。
ID | 地震名称 | 年 | 発生場所 | M | 死者 |
A | 元禄関東 | 1703 | 房総半島野崎岬 | 8.1-8.5 | 約20万名 |
B | 江戸安政 | 1855 | 東京湾付近、深さ40km | 6.9-7.4 | 4.7-11千名 |
C | 明治東京 | 1894 | 荒川河口付近、深さ40-80km | 7.1 | 31名 |
D | 浦賀水道付近 | 1922 | 浦賀水道付近、深さ40-70km | 6.8 | 2名 |
E | 大正関東 | 1923 | 相模湾中央に限定表示 | 7.9 | 105,385名 |
F | 丹沢地震 | 1924 | 神奈川県南足柄市付近 | 7.3 | 13名 |
G | 千葉県東方沖 | 1987 | 千葉県東方沖 | 6.7 | 2名 |
H | 東京都東部 | 1988 | 東京都東部、深さ100km | 5.8 | 0名 |
K | 千葉県北部 | 1989 | 千葉県北部 | 6.0 | 0名 |
L | 千葉県北西部 | 2005 | 千葉県北西部 | 6.0 | 0名 |
M | 東北地方太平洋沖 | 2011 | 震度は宮城7 | 9.1 | 18,434名 |
本日の2019-02-18救急マーク中域に震源位置を★マークマップ:
次回は中部地方へ移動します。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想され、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。 また岩手沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨木南部での救急マークは要注意です、関東大地震・関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想されています(南関東直下地震)。 また茨木沖・日本海溝東側の救急マークはアウターライズ地震に注意です。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意です。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。
* ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ