地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-02-02 地震の予測マップ 地震注意喚起報!南関東直下地震の領域に救急マークが急拡大!今日の解説

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年2月2日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報2月3日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 2月3日00時01分、熊本天草でM2.7、深さ10km、震度1

 2月3日04時10分、千葉東方沖でM4.8、深さ40km、震度2。

 2月3日07時57分、播磨灘でM2.9、深さ20km、震度1

 2月3日10時01分、福島沖でM4.1、深さ50km、震度2。

 2月3日21時15分、青森東方沖でM3.6、深さ30km、震度1

 

今日の解説: 地震注意喚起報!南関東直下型地震の領域に救急マークが急拡大!

 先日報告した [2019-01-29 地震の予測マップ 地震注意喚起報!房総半島南部とその南方沖の地震に注意!今日の解説 - 地震の予測マップ] は、房総半島南部とその沖合に出始めた救急マークに対する注意喚起でしたが、その後ここ数日で救急マークは千葉・神奈川・東京・埼玉・茨木南部に広がり始め、ここは南関東全域に対する注意喚起が必要と判断した次第です。

 この領域では直下型地震が発生すると甚大な被害をもたらす事から、Wikiでは [南関東直下地震 - Wikipedia] として独立項目を設けており、本日はこれをまとめさせて頂くものです。

南関東直下地震は、関東地方の南部(神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県・茨木県南部)で歴史的に繰り返し発生するM7級の巨大地震を指す総称。日本で想定される都市直下型地震の一つ。

周期200〜400年で発生するM8クラスの関東大地震関東大震災とは異なる、ひとまわり小さいM7クラスで周期数十年で発生する地震で、以下に10事例を示します。

ID 地震名称 場所 深さ M
A 江戸安政地震 1855年 東京湾付近 40km 6.9-7.4
B 山梨県東部の地震 1891年 山梨県東部 30km 6.5
C 明治東京地震 1894年 東京湾付近(荒川河口付近) 40km-80km 7.1
D 東京湾付近の地震 1894年 東京湾付近 90km 6.7
E 茨城県南部の地震 1895年 茨城県南部(霞ヶ浦付近) 40 – 60km 7.2
F 茨城県南部の地震 1921年 茨城県南部 53km 6.4-7.0
G 浦賀水道付近の地震 1922年 東京湾付近 40-70km 6.8
H 丹沢地震 1924年 神奈川県西部(南足柄市付近) 0 - 10km 7.3
I 西埼玉地震 1931年 埼玉県北部(寄居町付近) 3km 6.9
J 千葉県東方沖地震 1987年 九十九里浜付近 58km 6.7

人的被害は、Aが火災が発生した事もあり一番多く死者1万人、続いてCが31人、Hが19人、Iが16人であり、直近のJで2人です。

 上記過去10事例発生ヶ所を本日の2019-02-02救急マーク中域に★マークした結果が下図で、10事例の発生ヶ所が嫌になるほどドンピシャ現在の赤救急マークと被っている事が分かります:

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注意喚起の領域は、相模トラフから北側の★マークで示される南関東領域で、地震本部資料 [海溝で起こる地震 | 地震本部] では、この領域は ”M6.8〜7.2が確率70%で予想" されている領域です。

 この領域は、フィリピン海プレートが北に向かって沈み込み、その下には太平洋プレートが西に向かって沈み込む複雑な構造で地震が起きやすく、フィリピン海プレートは北関東直下まで延びていますが北関東では深くて大きな揺れに至りませんが、南関東では浅いので大きな揺れになりやすいのです。 加えて、東京湾の東京都側沿岸部は内陸部に比べ揺れが増幅されやすい地盤となっています:

山手線内側の鉄道主要駅の地震増幅率

増幅率の低い(地盤の強い)駅 増幅率の高い(地盤の弱い)駅
順位 駅名 増幅率 順位 駅名 増幅率
1位 東新宿駅 1.31 1位 秋葉原駅 1.85
1位 代々木駅 1.31 1位 水道橋駅 1.85
3位 池袋駅 1.32 3位 浜松町駅 1.74
4位 新宿駅 1.33 4位 東京駅 1.74
5位 四ッ谷駅 1.34 5位 神田駅 1.69

 

  私はこの南関東直下地震というものを明確に意識しておりませんでした。 南関東ナントカという言葉は聞いてはいた程度で、南関東の言葉から関東大地震関東大震災の事かと思っていました。 今回、明確に10の過去事例とその発生ヶ所が確認できて良かったと思っています。 また、他の都市部でも似たような資料があれば地図化して報告致したい、と考えています。

 そして最後のセリフはいつもこれで、救急マークは大きな地震ほど正確に予測します、M6.0以上であればまず外しません。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想され、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 房総半島南とその沖と相模トラフの間の赤い救急マークは要注意です、関東大地震関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想されています。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意です。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]  

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室