地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-01-28 地震の予測マップ 地震時津波からの避難に車を使うべきか否か!今日の解説

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年1月28日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報1月29日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 1月29日03時23分、徳島北部でM3.8、深さ40km、震度2。

 1月29日03時24分、岩手沖でM3.0、深さ50km、震度1

 1月29日10時05分、長野南部でM3.0、深さ10km、震度1

 1月29日12時19分、福島沖でM3.4、深さ50km、震度1

 1月29日12時42分、千葉東方沖でM5.3、深さ40km、震度2。

 1月29日14時58分、佐渡付近でM3.2、深さ10km、震度1

 1月29日22時47分、紀伊水道でM2.7、深さ10km、震度1

 1月29日23時45分、岐阜飛騨でM2.5、深さ10km、震度1

 

今日の解説: 地震津波からの避難に車を使うべきか否か!

 津波地震について寄り道をした昨日、「たきぽん(id:takipon5)さん」からのブクマコメにて、

車での避難はNGなんですね…!

とコメを頂きました。 原則はそうなのですが、実はこれは非常に難しい問題のようでして、奥尻島のように島で高台が目の前に在る場合は車で逃げなくても高台にたどり着けるのですが、、、 まずは ”避難に車を使うべきか〜NHK東日本帯震災アーカイブス〜” からの紹介です。

 第1回 [避難に車を使うべきか~NHK東日本大震災アーカイブス~]

津波避難の場合、車利用での危険性等を考えると徒歩が原則とされます。ただし、地形や状況により、車利用も必要になる場合があります。避難をする際に車を使うかどうかについては、現在も議論されています。車で避難することにより、必ずといっていいほど、渋滞が発生し、津波の危険にさらされる可能性が高まります。一方で、高台まで距離がある、体の不自由な方がいるなどどうしても車で避難をしなければならない方もいることでしょう。
この特集で紹介する証言から、「どのような時に車を使うか」、また「状況にあわせて車を捨てる判断をいつ見きわめるか」などご自身が避難に車を使うとすればどういったことに気をつけるのかを考えてみてください。また、日頃から「車を使わないで最短で高台に逃れるためのルート」を確保しておくなど、自分の津波避難計画を作るためのヒントにしていただければと思います。

車で逃げると捨てる判断が付かなくなる、という事だそうです。

 第2回 [とにかく、高い所へ~NHK東日本大震災アーカイブス~]

地震が起きたら、まず指定された津波の避難場所などへできるだけ短時間で移動することが必要です。 指定されている避難場所以外にも、ご自分の身の回りで、高台や高い建物の位置を確認しておくことも必要です。

しかし、指定された避難場所の高台でも津波の規模によっては被害を受ける場合もあります。その時の状況に応じて、別の避難場所(2次避難、3次避難)を想定することなども考えられます。

高台・避難場所の確保、避難のトレーニング、が必要という事でしょう。

 最後に 2016年11月22日BuzzFeedさんの記事で [津波のとき、車避難はダメなのか? 東日本大震災の教訓から学ぶ現実的な対策]、 11月22日早朝に発生した福島沖を震源とする地震津波警報が出された時の、いわき市における交通渋滞について述べています。(地震の記事はこちら [福島県沖でM7.4、津波を観測:朝日新聞デジタル] で、1.4mの津波を観測し、51万人に避難指示・勧告が出されたとの事)

港から内陸方面に避難する車で渋滞する市内(22日午前6時39分、福島県いわき市で、冨田大介撮影

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都市部ならいざしらず、車がないと生活が成り立たない地方で、一概に車での避難はダメだと批判するだけでは、問題は解決しないということだ。

全く仰る通りなのですが、ではどうすれば解となるのか?について、私の読む限り、この記事にも現実的な対策の提示はありません。

ただ、「津波が迫る中で渋滞に直面すると、運転手は車で逃げるべきか、車を捨てて高台に上るべきか判断がつかない。」という状況に陥るそうで、逃げるべき高台が近くにあれば車を捨てて逃げるべきでしょう、近くに数階建てのビルがあればそこに逃げるべきでしょう、それすら無い時にどうするか、、、打つ手はありません!

再度、日頃から「車を使わないで最短で高台に逃れるためのルート」を確保しておく事が重要です。 そして高台がなければ作りましょう避難塔を、それが解だと思います、もう既にやっておられる自治体さんもあるかもしれません。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM8が確度80%で予想されています。 [海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。

次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 相模トラフ上と房総半島南側の赤い救急マークは要注意です、関東大地震関東大震災の再来ではありませんが、M7が確度70%で予想されています。[海溝で起こる地震 | 地震本部]

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘は要注意です。

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]  

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室