地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2019-01-23 地震の予測マップ 宝永地震・最悪の南海トラフ巨大地震、富士山が爆発!今日の寄り道

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震救急マークが通常のM5.0以上地震予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。

以下、2019年1月23日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報1月24日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 1月24日03時59分、西表島付近でM2.8、深さ20km、震度1

 1月24日05時04分、福島沖でM3.7、深さ50km、震度2。

 1月24日06時35分、岩手沿岸南部でM4.1、深さ110km、震度1

 1月24日13時48分、宮城沖でM3.6、深さ50km、震度1

 1月24日15時44分、富山西部でM2.1、深さ10km、震度1

 1月24日20時36分、薩摩半島西方沖でM4.4、深さ10km、震度2。

 1月24日21時15分、沖縄本島近海でM4.1、深さ50km、震度2。

 

今日の寄り道: 宝永地震・最悪の南海トラフ巨大地震、富士山が爆発!

 1944年と1946年に起きた昭和南海トラフ地震、1824年の安政南海トラフ地震、に続いて、今回は1707年に発生した宝永南海トラフ巨大地震をまとめます。 江戸時代の地震詳細をどうやって調べるの?というご指摘を、多彩な食のブログをはじめ、その他複数ブログを運営する「おしょぶ〜(id:masaru-masaru-3889)さん」から頂いています。 1824安政に関しては [安政東海地震 - Wikipedia] にありますように:

識字文化が高度に発達した近世末において日本の2/3が被災したため、この地震安政地震の事)に関する古記録は歴史地震としては非常に多く残されている。安政の頃になると日記に加えて手紙などにも地震の記述が現れるようになり、被災時の人々の詳細な行動記録まで残るようになる。特に、寺院の記録は均質で信頼性のおけるデータとして震度分布の研究などに利用されている。

なのですが、今回の1707宝永 [宝永地震 - Wikipedia] では、確かに仰る通りで:

地震について記され現在まで残された古文書は、幕末に発生した安政地震に比して量・質とも遥かに及ばず、しかも安政地震後に当時の人々が過去を振り返って記述したものも少なくなく、地震当時に記録された史料は少ない

であります、が、しかし津波の痕跡は残りますので、少ない資料と津波の痕跡からの推定が多くなる事になります。

 以下が宝永南海トラフ巨大地震のマップです:

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1707年10月28日に紀伊半島潮岬沖で発生した宝永地震M9.0震度7 は、南海・東南海・東海すべての南海トラフを連動させた地震となり、その地震域は600kmに及び、600kmに渡る波源域から津波が来襲、49日後には富士山が爆発し火山灰を降らせ、甚大な被害をもたらした。

 富士山の噴火 [宝永大噴火 - Wikipedia] を先にまとめますと:

宝永大噴火は1707年12月16日に始まり12月31日に終焉した。この期間噴火は一様ではなく最初の4日は激しく噴火したが、その後小康状態をはさみながらの噴火が続いた。

被害は「 火山灰は関東一円に降り注ぎ、農作物に多大な影響をもたらした」とありますが、現在なら交通機関を含め、それどころの被害では済まないでしょう。

 600kmに及ぶ波源域からの津波は強烈で:

地震津波による災害が被害の中心であり、津波は房総半島、伊豆、八丈島から九州、種子島にわたる太平洋海岸沿いに加えて、伊勢湾、豊後水道、瀬戸内海、および、大阪湾まで入り込んだ。下田では5- 7m、紀伊半島で5- 17m、阿波で5- 9m、土佐で5- 26mと推定され、被害は特に土佐湾沿いで甚大であった。津波は長崎、済州島、および上海にも達し被害をもたらした記録も存在している。清の記録では、『湖州府志』の1707年10月28日の条項に「河水暴張。地震。」とある。この津波の波源域は全長600kmにも達し、1952年カムチャッカ津波の600km、1960年チリ津波の800km、1964年アラスカ津波の700kmといった20世紀の世界の巨大津波に劣らない規模であった

であり、3.11で被災した青森〜千葉の津波・波源域(500kmでしたか)より多少長いと思います。

 1944年と1946年に起きた昭和南海トラフ地震東南海地震と南海地震の時間差は丁度2年、1824年の安政南海トラフ地震東海地震と南海地震の時間差は32時間、ですが1707年の宝永南海トラフ地震では南海・東南海・東海すべてが連動しました。

2018年1月1日時点で地震調査委員会は、次の南海トラフ巨大地震の発生を2035年と推定する報告 [南海トラフ巨大地震 - Wikipedia] をしています(Wiki内の記述の”88.2年後”を参照)。

果たして上記3パターンのうちどれが来るのでしょうか?第4のパターンがあるのでしょうか?やはり最悪の事態を想定しないといけないんでしょうね、すると宝永タイプとなり富士山の爆発をも想定するとなると、これ以上の最悪は考えられない!

 最後に南海トラフGoogle mapです。

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紀伊半島南端沖と紀伊水道南側に亀裂が入っているのが気になります。 その他、浜松・三重・高知沖にも亀裂が見えます。 この海底図が更新され続けるのであれば、これら亀裂の推移・変化が分かるかもしれません。 三ヶ月に一回くらい見てみます、次は4月下旬辺りで。 ここはひとつ「南海トラフ亀裂ヲッチャー」になるか?

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。  凡例は36kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

= まとめです =

 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。

 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。

 ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら [テクニカル事項]

・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。

・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]  

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室