2019-01-19 地震の予測マップ 地震・噴火が多発する硫黄島周辺の赤マーク群は東に拡大する背弧海盆か?今日の寄り道
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはM5.0以上の地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年1月19日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報1月20日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
今日の寄り道: 地震・噴火が多発する硫黄島周辺の赤マーク群は東に拡大する背弧海盆か?
* いつも36kmマップを出していて気が付いていたのですが:
マップの小笠原諸島・硫黄島の所に赤マーク群が出ています。 ここ数ヶ月間ズッと出ています。 下図の右下です(昨日の2019-01-18データを使っています)。 これは東方に向かう圧力が掛かっている事を意味しております。
* で、これは太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に潜り込んで造っている背弧海盆ではなかろうか?と思うのですが。 以下 Google mapです。
太平洋プレートは西に向かってフィリピン海プレートの下に沈み込んでいますので、背弧海盆は東に向かって拡大する事になります。 東に向かう拡大圧力があると、赤マーク群が出ます。
* どうですかね? 太平洋プレートがフィリピン海プレート上に造る背弧海盆、という事になるのですが。
* そう思って、一応 Wiki [背弧海盆 - Wikipedia] を調べてみたら載っていた!
By Zyzzy2 at the English Wikipedia.
上図で " Mariana Trough BAB(マリアナ背弧海盆)" というのがそれで、東に向かって拡大していました。
なんだ、というか、やっぱり、というか複雑な心境!(自分が世界で最初に見つけたんじゃないんだ〜、という小生意気な心境の吐露です) 硫黄島近海に背弧海盆があるというのはGoogleを見れば分かる事ですし、まぁ強いて言えば「マリアナ背弧海盆の北端、硫黄島近海で背弧海盆の拡大活動が盛んに行われている事を間接的に観測するのに成功した」と言えるのであ〜る、といった辺りですか。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。
* ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測