2019-01-16 地震の予測マップ 前回の南海トラフ巨大地震を確認し、次の南海トラフ巨大地震時期の推定を知る!今日の寄り道
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはM5.0以上の地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年1月16日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報1月17日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 1月17日11時23分、北海道浦河沖でM4.3、深さ70km、震度2。
★ 1月17日13時41分、茨木沖でM3.4、深さ50km、震度1。
★ 1月17日16時04分、伊豆大島近海でM2.8、深さはごく浅く、震度2。
★ 1月17日16時59分、薩摩半島西方沖でM4.1、深さ160km、震度1。
★ 1月17日18時45分、沖縄本島近海でM3.5、深さ30km、震度1。
★ 1月17日20時35分、胆振でM2.4、深さ20km、震度2。
★ 1月17日22時49分、高知中部でM2.5、深さはごく浅く、震度2。高知の地震は珍しい
★ 1月17日23時10分、静岡西部でM3.1、深さ10km、震度2。
1月17日午前9時19分に噴火し噴煙を6000m迄上げた口永良部島は、午後5時30分現在、噴火は停止しています。 桜島は現在も噴火を続けています。 薩摩半島周辺が不安定です。
今日の寄り道: 前回の南海トラフ巨大地震を確認し、次の南海トラフ巨大地震時期の推定を知る!
* 今日の寄り道は、まずは前回の南海トラフ巨大地震について、一連の地震を確認します。 Wiki [南海トラフ巨大地震 - Wikipedia] からの引用です。
* まずリストです。
1941年の日向灘の地震に始まり、1948年の福井地震までが一連の昭和南海地震に代表される南海トラフ巨大地震です(人によって定義は多少異なるようです)。
7年間の間に8件の巨大地震M6.7〜M8.1が連続した時代で、しかも間に太平洋戦争を挟んで、というとんでもない時代でした。 我々はこれを乗り越えて来たのだから、何でも乗り越えられる、乗り越えなければイケナイ、という気がしてきます。
番号 | 発生年月 | 場所もしくは名称 | M |
1 | 1941年11月 | 日向灘 | 7.2 |
2 | 1943年09月 | 鳥取地震 | 7.2 |
3 | 1944年12月 | 三重県南島沖・昭和東南海地震 | 8.1 |
4 | 1945年01月 | 愛知県三河湾・三河地震 | 6.8 |
5 | 1946年12月 | 和歌山県南方沖・昭和南海地震 | 8.2 |
6 | 1948年04月 | 和歌山県南方沖・最大の余震 | 7.1 |
7 | 1948年06月 | 紀伊水道 | 6.7 |
8 | 1948年06月 | 福井地震 | 7.1 |
* 続いてマップです。
3:が昭和東南海地震M8.1で、5:が昭和南海地震M8.2です。
* 2:1943鳥取地震は、3:1944昭和東南海地震の1年前に起きています。 ここから、2018島根西部地震M6.1もしくは2018大阪北部地震M6.1がそれに相当し、東南海または南海地震が来るのではないか?という話がよくネットには出ています。 私には少し早すぎるのではないか?という気がします。
次の南海トラフ巨大地震の発生確率は地震調査委員会の評価報告として:
領域 | 様式 | 2018年1月1日時点 | |
規模 (M) | 30年以内の発生確率 | ||
南海トラフ | プレート間地震 | M8 - 9 クラス | 70% - 80% 程度 |
---|
次に発生する可能性のある地震として、従来よりも幅広くM8 - 9クラスの地震を対象としている。高知県室津港の歴代南海地震(宝永・安政・昭和)における隆起量と、発生間隔との関係に基づく時間予測モデルをもとにすると、次回のM8クラスの地震は昭和南海地震から88.2年後と推定され、これをもとに上記の確率が計算された。
ちなみに1946昭和南海地震から88.2年後というと、それは2035年となります。 私は地震調査委員会が2035年を次の南海トラフ巨大地震の発生時期と予測している、とは知りませんでした。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2018-12 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。
* ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [2018-12 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測