地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-12-08 地震の予測マップ えっ!海嶺ってそうなの?今日の寄り道

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、8kmマップにあります。

スロースリップ [1] 起因にも対応して救急マーク予測注意ポイントは生成されます。

以下、2018年12月8日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報12月9日(M2.0以上、震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 12月9日0時36分、胆振でM3.9、深さ30km、震度3。

 12月9日2時55分、千葉北東でM3.3、深さ50km、震度1

 12月9日17時2分、茨木南部でM3.3、深さ40km、震度1

 12月9日18時23分、福岡北西沖でM3.1、深さ20km、震度1

 12月9日20時32分、八丈島近海でM2.0、深さ10km、震度1

 

地盤によって揺れは大きく変わります 小さなMでも大きな揺れになる事があります。

耐震対策として、本棚・タンス等の転倒防止が必要です。 寝室は特にご注意下さい。 東京消防庁作成の「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」は大変参考になります。 是非、ご一読下さい。

東京消防庁<東京消防庁電子図書館><家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック>

 

今日の寄り道: えっ!海嶺ってそうなの?

 海底におけるプレートの湧き出し口を海嶺と言います。 今日の寄り道はこの海嶺について、私も全く知らなかった内容のご紹介です。

まずは [海嶺 - Wikipedia] からの引用です。 多少長くなりますが、ご容赦を。 以下はWiki本文です。 多少短くしてあります。

f:id:yoshihide-sugiura:20181208005653j:plainGFDL: 大西洋中央海嶺

地球表面の地殻の下にあるマントルは、地球中心部の核に近い部分が温められ、表面に近い部分が冷却され、ゆっくり対流している。上昇してきたマントルは左右に分かれて、地殻の下を水平に動き、やがて冷やされて沈んでゆく。海洋底はマントルの動きに乗って、拡大し、移動し、ぶつかり合い、沈む。この海洋底が生成され、拡大している場所が中央海嶺に相当する。1972年まではこのような海洋底拡大説が信じられていたが、海嶺に大きなフリーエア重力異常がないため、海嶺がマントル対流が上昇する場所であるという考えは否定された

重力異常があるのはホットスポットであり、ホットスポットこそがマントル対流が能動的にマントル中部やマントル下部から上昇する場所である。この意見は1990年以降のマントルモグラフィーで証明された。海嶺でおこるマントル上昇は消極的なものであり、両側から引っ張られた空隙を埋める活動である

 えっ!海嶺ってそうなの?ここは両側から引っ張られて間が空いた結果であると?じゃあ誰が何処で引っ張っているのか? ......これについての解答はWikiにはない。 ひとまずWikiの言っている事を理解しよう。 その為には用語の解説が必要で、今日の寄り道はそれで精一杯!

 フリーエア重力異常: [重力異常 - Wikipedia] とは地球がすべて海面でカバーされている(フリーエア)とした時の重力値と測定した重力値との差で、大きな差があれば重力異常。 例えば、地下マントルに平均より思い岩石があれば重力異常となる。 中央海嶺では重力異常が出なかったので、一般的な地球位置と同じ地下構造・マントル構造をしている。 ......言葉は知っていたけど、ここまで詳しくは知らなかった!

 マントルモグラフィー: [地震波トモグラフィー - Wikipedia] とは、内部を通る地震波の速度の分布を画像化するし、これによって内部構造を解析する。 現在、地球内部を数十キロメートルから数百キロメートル(300km)の格子で撮影したのと同じ程度の精度である。 ......知らなかった!

 ホットスポット: [ホットスポット (地学) - Wikipedia] プレートより下の下部マントル(固体)が上昇して上昇流プルーム(これも固体)を造り温度を保ったまま圧力が減少するので、マントルに部分的な溶融が起こりマグマが発生しホットスポット火山となる。 尚、大西洋中央海嶺上には北から、アイスランド島・アセション島・トリスタングクーニャ島、の三ヶ所にホットスポット火山がある。

図がぼやけて申し訳ないのですが、他の図にはマントル対流が入っているのが多く、一般的なマントル対流は現在否定されていると思われ、これにしました。

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プルームテクトニクス仮説とハワイ型及びタヒチホットスポット ......プルーム?全く知らなかった!

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状を連日アップデート&レポートしている happy-ok3 さんの考えさせられるブログです、「関心を持ち続けて欲しい」と。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ40kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ40kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ8kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ東域です。  凡例は40kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ中域です。 凡例は40kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ西域です。  凡例は40kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。

現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

= まとめです =

本年9月の胆振地震は [北海道胆振東部地震 - Wikipedia] によればM6.6(防災科研さんのデータではM6.2)。 10月には国後島付近でM6.2が発生しています。

2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は確実に上昇するでしょう [2018-11 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。 今後、海底で起きる津波を伴う海底海溝型地震と、被害が甚大となる陸地の浅い所で発生する陸地直下型地震に警戒が必要です。 またスロースリップとそれに伴う地震が太平洋沿岸で多発しています。

救急マークは、これら海底海溝型と陸地直下型とスロースリップ起因をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 「地震の予測マップ」は、明日も報告致します。 よろしくお願い致します。

 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]

 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報

現在、アドレスは合っているのですが、地殻変動マップが表示されない状態が続いています。 調査中です。

・ 「放出エネルギーと黒点数の推移」は別ブログへ。 [2018-11 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]

 

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室