2018-12-05 地震の予測マップ 1,2,3,無限大!今日の寄り道
赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはM5.0以上の地震を予測する注意ポイントで、8kmマップにあります。
スロースリップ [1] 起因にも対応して救急マーク予測注意ポイントは生成されます。
以下、2018年12月5日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報12月6日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 12月6日0時4分、熊本中央でM3.3、深さ10km、震度2。
★ 12月6日1時58分、栃木北部でM2.4、深さ10km、震度1。
★ 12月6日4時48分、東海道南方沖でM4.3、深さ10km、震度1。
★ 12月6日22時33分、宮城沖でM3.6、深さ60km、震度1。
地盤によって揺れは大きく変わります 小さなMでも大きな揺れになる事があります。
耐震対策として、本棚・タンス等の転倒防止が必要です。 寝室は特にご注意下さい。 東京消防庁作成の「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」は大変参考になります。 是非、ご一読下さい。
今日の寄り道: 1,2,3,無限大!
* 「1,2,3,無限大」という名著があります。 著者はジョージ・ガモフで、日本語訳第1版が1951年。 ガモフはオデッサ生まれのロシア系ユダヤ人物理学者で後にアメリカに活動の場を移し(国籍はロシア&アメリカ両国籍)、少年少女向けに物理の全集を書いています。 この全集の中で(確か「不思議の国のトムキンス」だったと思いますが最終確認出来ませんでした)、ガモフはビッグバンの残光が今も宇宙を満たしており、それは黒体放射で5°Kになるはずだ、と書いています。 ペンジアス達が3°Kの宇宙マイクロ波背景放射を発見する20数年前の事です。
* 話を「1,2,3,無限大」に戻します。 この中でガモフは太陽が輝いているエネルギー源の説明をしており、それは炭素・窒素・酸素の一連の循環核融合反応である、と説明しています。 そして、これはドイツのワイゼッカーとアメリカのベーテにより第二次世界大戦中ほとんど同時に発見された、と述べています。 ワイゼッカーについては他にも業績を紹介しており、ガモフがワイゼッカーに対し尊敬の念を抱いていた事を感じさせます。
* 戦後、ベーテはこの業績によりノーベル賞を受けました。 ワイゼッカーは受けませんでした。 彼のお父さんはナチ党員で開戦時の外務次官、リッペントロップ外相の下でポーランド分割を密約した独ソ不可侵条約を交わした時の外務次官、最終階級は親衛隊少将でした。
* 戦後、ワイゼッカーは天体物理を捨て、哲学者になりました。 ワイゼッカーには弟さんが二人がいて一人は戦死、一人は西ベルリン市長になり後に西ドイツ大統領になりました。
* お父さんはというと、ニュールンベルグ裁判で7年の懲役刑に処せられました。 が、結局1年で恩赦により出所しました。 その後、自らの反戦・反ナチス抵抗運動についての回顧録を出版しましたが、この内容を疑問視する人は多いとの事です。[エルンスト・フォン・ヴァイツゼッカー - Wikipedia]
* この一連の流れとガモフのワイゼッカーに対する尊敬の念を感ずる時、私は政治とは何だろう?戦争とは何だろう?そして人とは?という気持ちにいつもなります。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状を連日アップデート&レポートしている happy-ok3 さんの考えさせられるブログです、「関心を持ち続けて欲しい」と。
= 地震の予測マップ・ピッチ40kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ40kmマップです。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ8kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ東域です。 凡例は40kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ中域です。 凡例は40kmマップと同じ。
次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ西域です。 凡例は40kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。
現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。
= まとめです =
本年9月の胆振地震は [北海道胆振東部地震 - Wikipedia] によればM6.6(防災科研さんのデータではM6.2)。 10月には国後島付近でM6.2が発生しています。
2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は確実に上昇するでしょう [2018-11 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。 今後、海底で起きる津波を伴う海底海溝型地震と、被害が甚大となる陸地の浅い所で発生する陸地直下型地震に警戒が必要です。 またスロースリップとそれに伴う地震が太平洋沿岸で多発しています。
救急マークは、これら海底海溝型と陸地直下型とスロースリップ起因をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 「地震の予測マップ」は、明日も報告致します。 よろしくお願い致します。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・ 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報
現在、アドレスは合っているのですが、地殻変動マップが表示されない状態が続いています。 調査中です。
・ 「放出エネルギーと黒点数の推移」は別ブログへ。 [2018-11 太陽黒点数の推移を追う!直近48ヶ月グラフ表示 - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ
[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測