地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-11-23 地震の予測マップ 焼岳で火山性地震 DNAワールド?RNAワールド?蛋白質ワールド?今日の寄り道

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

救急マークはM5.0以上の地震予測する注意ポイントで、8kmマップにあります。

スロースリップ [1] 起因にも対応して救急マーク予測注意ポイントは生成されます。

以下、2018年11月23日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]

 

= その前に最新地震情報11月24日(震度1以上)です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の星が震源位置

 11月24日0時15分、長野中部でM2.9、深さ10km、震度1

[焼岳で地震2千回以上 火山ガス噴出に注意 :日本経済新聞]

23日より焼岳で火山性地震が増加しており、24日一日で長野中部にて計22回の震度1以上最大震度2(1回)の地震、すべて同じ場所で発生。

 11月24日1時3分、浦河沖でM3.6、深さ70km、震度2。

 11月24日1時29分、宮古島近海でM3.8、深さ50km、震度2。

 11月24日1時37分、宮城沖でM3.4、深さ50km、震度1。

 11月24日18時56分、新潟中越でM2.8、深さ10km、震度1

 

地盤によって揺れは大きく変わります 小さなMでも大きな揺れになる事があります。

耐震対策として、本棚・タンス等の転倒防止が必要です。 寝室は特にご注意下さい。 東京消防庁作成の「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」は大変参考になります。 是非、ご一読下さい。

東京消防庁<東京消防庁電子図書館><家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック>

 

今日の寄り道: DNAワールド?RNAワールド?蛋白質ワールド?

 生命は、DNAに遺伝情報が格納されていて、RNAがそれを触媒し、遺伝情報に沿った蛋白質が作られる、という一連の操作を行っています。 で、一体どこが最初の雛形で、この操作が始まった?という疑問です。 各々の仮説があるようで、その紹介です [生命の起源 - Wikipedia] 。 まず、この辺りを勉強しておく必要があります。

 DNAワールド仮説: 最初に設計図ありき、から始まったとする説ですが、現在は最も分が悪いとの事です。 理由はDNAには触媒能力がないからです。 DNA単体では何も始まらない広がらない、という事です。 生物学上の触媒の意味が、私が理解していた触媒とチョット違っていたようです。 ここで言う触媒とは、遺伝子と蛋白質との間の情報伝達経路であり手段であり、これがないと遺伝子と蛋白質は遮断されてしまいます。

 RNAワールド仮説:「初期の生命はRNAを基礎としており、後にDNAにとって替わられた」とする仮説。 提唱されたのは1986年。 触媒能力のあるリボザイム(rRNA)の発見が大きい(1981)。 リボザイムはRNA自身を切断したり挿入したり移動したりする、編集機能を持つ。 RNARNAウィルスでは遺伝情報を格納している(出来る)。 等の理由。 指摘される弱点は、RNAは地球誕生時に大量にあったであろう紫外線や宇宙線に弱く容易に分解してしまう、 どうやってRNA特有の核酸構造が生成されたのかが明確でない、等がある。

 蛋白質ワールド仮説:蛋白質がまずはじめに存在し、蛋白質の有する情報がRNAおよびDNAに伝えられた」とする仮説。 蛋白質はあらゆる生命体の基本要素。 ユーリー-ミラーの実験で生じた、4種のアミノ酸グリシン、アラニン、アスパラギン酸、バリン)を重合させたペプチドは触媒活性を有している 、これが元で生命が誕生した(GADV仮説)。 等の理由。 GADV仮説は奈良女子大教授の池原健二先生により提唱された蛋白質ワールド仮説を支持する新説(2005)。 指摘される弱点は、やはり紫外線に弱い、ランダムに重合した蛋白質から意味のある酵素が自然に出来るのか?(サルが適当に打ったタイプはシェークスピアとなるか?)、等がある。

 簡単に整理します。 まずDNAワールドは外します。 RNAワールドにせよ蛋白質ワールドにせよ、RNAなり蛋白質なりが最初にどうやって出来たのか?が次の論点です。 ランダム...どちらもランダム?...それも含めて、次の論点です。

 

そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状を連日アップデート&レポートしている happy-ok3 さんの考えさせられるブログです、「関心を持ち続けて欲しい」と。 happy-ok3さんはご自分で独立サイトを運用されています。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ40kmマップです =

東進西進圧力表示・ピッチ40kmマップです。

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南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

= 地震の予測マップ・ピッチ8kmマップとポイント予測です =

東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ東域です。  凡例は40kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 救急マークがM 5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ中域です。 凡例は40kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

東進西進圧力表示・ピッチ8kmマップ西域です。  凡例は40kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。

現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 救急マークがM5.0以上の発生予測注意ポイントです。

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救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

= まとめです =

本年9月の胆振地震は [北海道胆振東部地震 - Wikipedia] によればM6.6(防災科研さんのデータではM6.2)。 10月には国後島付近でM6.2が発生しています。

2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は確実に上昇するでしょう [2018-10 ここ25年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。 今後、海底で起きる津波を伴う海底海溝型地震と、被害が甚大となる陸地の浅い所で発生する陸地直下型地震に警戒が必要です。 またスロースリップとそれに伴う地震が太平洋沿岸で多発しています。

救急マークは、これら海底海溝型と陸地直下型とスロースリップ起因をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 「地震の予測マップ」は、明日も報告致します。 よろしくお願い致します。

 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]

 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報

・ 「放出エネルギーと黒点数の推移」は別ブログへ。 [なぜ地球磁場は逆転するのか?]

= 以上です =

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。

[2] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[3] 気象庁|震源データ

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[7] こよみの計算 - 国立天文台暦計算室