地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-10-11 地震の予測マップ スロースリップに対応・千葉沖群発データによる学習

マークは東進圧力、マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。

四角いピンクはM6.0以上の地震予測する注意ポイントで、9kmマップにあります。

スロースリップにも対応して四角いピンク予測注意ポイントは生成されます。

以下、2018年10月11日までのデータ1年分による解析&予測です。 [1][2]

 

= その前に最新地震情報10月12日(震度1以上)です =

Yahooさん [3] より掲載(元データは [気象庁] さん)、の四角が震源

 10月12日3時59分、茨木沖でM3.5、深さ40km、震度1。 スロースリップです。

 10月12日9時14分、胆振でM4.6、深さ30km、震度4。 余震がまだ続きます。

 10月12日10時42分、胆振でM3.0、深さ30km、震度2。 余震がまだ続きます。

 10月12日13時15分、千葉北東でM5.4、深さ50km、震度4。 スロースリップです。

 

スロースリップとは:

 大陸型プレートと海底型プレートの境界面で、破壊を伴う地震ではなく、プレート同士が滑って移動する現象です。 [スロースリップ - Wikipedia] 防災科研さんが発見したそうです。 破壊を伴わないエネルギー解放である、と言えます。

 しかしプレートは移動していますので周囲は応力歪を受けまして、この結果、周囲では通常の地震が発生します。 現在、千葉沖ではこのようなメカニズムにより群発地震が発生しています。 千葉沖の動作はかなり詳しく調べられているようです。

 私は、スロースリップ起因による周囲地震も含めてスロースリップと称する事としました。 まず飛行機マークの出現をM5.5以上からM5.0以上に下げました。 そして、M5.0以上の地震が発生したら、周囲にピンクの注意ポイントを発生させる処理を加えました。

 この結果、スロースリップが発生すると、次のスロースリップが予測できます。 12日3時59分茨木沖のスロースリップ、13時15分の千葉北東のスロースリップ、どちらも正しく予測できていました。 千葉沖群発地震データによる学習と言えます。 尚、福島沖で発生している地震や、根室半島沖で発生している地震スロースリップです。

 

 

== ピッチ45kmマップです ===

東進西進圧力表示・45kmマップです。

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南西諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M6.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。

 

=== ピッチ9kmマップとポイント予測です ===

圧力表示・9kmマップ東域です。  凡例は45kmマップと同じ。

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次がポイント予測・東域 ピンクの四角がM6.0以上の発生予測注意ポイントです。

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予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

圧力表示・9kmマップ中域です。 凡例は45kmマップと同じ。

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次がポイント予測・中域 ピンクの四角がM6.0以上の発生予測注意ポイントです。

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予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。

 

圧力表示・9kmマップ西域です。  凡例は45kmマップと同じ。

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南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。

現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

次がポイント予測・西域 ピンクの四角がM6.0以上の発生予測注意ポイントです。

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予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 

 

=== 放出エネルギーの推移です ===

1994年1月〜2018年9月迄・25年間の地震放出エネルギー推移

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一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年10月1日〜2018年9月30日の一年間・放出エネルギーです。

=== まとめです ===

ラス前のM6.5以上は2016年の鳥取(M6.6)で、ラストは2016年の福島沖(M7.4)です。

本年9月の胆振地震は [北海道胆振東部地震 - Wikipedia] によればM6.6(防災科研さんのデータではM6.2)。 また8月には硫黄島付近でかなりのM6.Xが発生しています。

2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが、2018年は確実に上昇するでしょう。 今後、海底で起きる津波を伴う海底海溝型地震と、被害が甚大となる陸地の浅い所で発生する陸地直下型地震に警戒が必要です。

ピンクのポイント予測は、これら海底海溝型と陸地直下型をピンポイントで予測しています。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 明日も報告致します。 よろしくお願い致します。

 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]

 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]

・ 「放出エネルギーと黒点数の推移」は別ブログへ。 [なぜ地球磁場は逆転するのか?]

・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら 最新の地殻変動情報

=== 以上です ===

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [1] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[2] 気象庁|震源データ

[3] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[4] 過去巨大地震マップ - 地震の予測マップ

[5] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測