地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-09-20 地震の予測マップ 新しいポイント予測手法を導入、従来の過去巨大地震データ活用をやめる (福島、を除く日本全国が注意対象)

「...黒点数の推移」は、こちらの別ブログへ: [なぜ地球磁極は逆転するのか?]

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=== 始めに & 最新地震情報 ===

 始めに 

マーク(東進)・マーク(西進)圧力を識別表示(どちらのマークも要注意)。

マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。

以下、2018年9月20まで、一年間の統計解析マップです。 [1][2]

マークはM6.5以上地震を起こす可能性のある注意ヶ所です。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。 しかし巨大地震・過去17事例において、M6.5以上はすべてマークの在る場所またはその隣接領域で起きています。

= その前に最新地震情報9月21日です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん): 震源位置を各マップにの四角で表示。 マークの無い所に出たの四角は、歪が蓄積されていない所で起きた地震で、直ちに大地震に連動する事はありません。

 9月21日、北海道胆振 [iburi] の余震は、M5.X が0回、M4.Xが1回、M3.Xが0回でした。

M5.X〜M3.Xがゼロであったのは、20日、一日のみです。 振動しながら収束しています。

北海道・青森・秋田・岩手・山形・宮城でマークが出ている所は、すべて注意、津波に警戒、です。

 9月21日0時18分、沖縄本島近海でM3.6。 [okinawa] 深さ10km、震度2。

 9月21日9時29分、長野北部でM3.4。 [nagano] 深さ10km、震度3。

 9月21日11時43分、京都南部でM3.2。 [kyoto] 深さ10km、震度1。

 

 

新しいポイント予測手法を導入、従来の過去巨大地震データ活用をやめる:

 今年になって三回の陸地直下型地震がありました(Mはモーメントマグネチュード)。

      右にマーク予測を示します

① 4月に島根西部地震、M5.7、深さ13km、震度5強。 -> 3kmマップでマーク周辺予測OK

② 6月に大阪北部地震、M5.5、深さ13km、震度6弱。 -> 9kmマップでマーク中央予測OK

③ 9月に北海道胆振、M6.6、深さ37km、震度7。 -> 9kmマップでマーク周辺予測OK

 ここで①、③は過去巨大地震を起こした場所ではありません(②は起こした場所)。

      従って①、③は過去巨大地ポイントと3kmマークの重なりはありません。

      三件のうち二件がポイント予測できなかったので、何らかの代替手段を探していました。

 昨日の地震発生回数vs深さのグラフとマップを見て、この1年に発生した0km〜30km未満の地震ポイントと3kmマップの重なりをポイント予測として提示すれば良い事に気が付きました。 そして従来のマーク手法はマーク予測と呼ぶ事としました。

①、②、③はすべて新規なポイント予測で予測される事を確認しました。

熊本地震(2016年4月、M7.0、深さ12km)、鳥取地震(2016年10月、M6.2、深さ10.6km)もポイント予測できると思います(これから確認しますが、どちらも大きいので)。

3.11は深さ24km、2016年11月の福島沖(M7.4)も深さ25kmですから、ポイント予測は海底海溝型も予測できます(30km未満ですから、これから確認ですが大きいほど予測は容易ですので大丈夫でしょう)。

 マーク予測は出来ていても、ベタ塗された領域から注意ヶ所を抽出喚起するのは難しいのです。 全面マークの海となるのはマーク予測の弱点です。 良いポイント予測機能との組合せが重要です。 今回新規に導入するポイント予測機能がどこまで的確に予測するか、やってみないと分りません。 毎日が実証実験です。 しかし、今回マーク予測とポイント予測という概念が明確になった(分離できた)事は大きな進展だと思います。 以上です。

 

 

== 45kmマップと地殻変動マップと回数vs深さグラフです ===

マーク予測・ピッチ45kmマップ全体像です。

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次が地殻変動マップです。 国土地理院さん [最新の地殻変動情報] データ・8月11日まで1年間の変動(©国土地理院)です。

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コメント:

 東北北部は東西に逆方向の力が働いています。 より小さいですが北関東も同じです。

 若狭湾から紀伊半島にかけて、地表は青の西進ベクトル、地下は赤の東進圧力(9kmマップ参照)で、地殻上下で逆方向の力が働いています。

 九州は中央から南に変位しています(鹿児島で年5ミリ程度の南方変位)。

 逆方向や変位だけで大地震は起きません。 あくまでも赤青マークの場所に注意です。

次がM3.0以上地震発生回数vs深さグラフ。 紫がこの1年、緑が一年前の1年。

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2016年11月に福島沖でM7.4があり、20kmnにおける回数が多くなっています。

ここで今年0km以上〜30km未満までのデータがポイント予測に適用されます。

 

 

 

=== ピッチ9kmマップ列島と海溝トラフです ===

マーク予測・9kmマップ東域です。  凡例は:[凡例]

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コメント:

 北海道・青森・秋田・岩手・山形・宮城でマークの出ている所はすべて注意、津波に警戒、です。

ポイント予測・東域です淡いピンクの四角)。

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マーク予測・9kmマップ中域です。 凡例は:[凡例]

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コメント:

 栃木・茨木・埼玉・千葉にマークが出始めました。 マーク境界に注意です。

 石川・富山・岐阜・長野、から愛知を経て静岡沖に至る赤と青の境界線付近は特に要注意です。

ポイント予測・中域です淡いピンクの四角)。

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マーク予測・9kmマップ西域です。  凡例は: [凡例]

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コメント:

 南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。

      現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

 日向灘は要注意です。

ポイント予測・西域です淡いピンクの四角)。

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=== ピッチ3kmマップ直下型注意マークです ===

マーク予測・3kmマップ北海道です。 凡例は: [凡例]

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マーク予測・3kmマップ東北です。 凡例は: [凡例]

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マーク予測・3kmマップ甲信越&北陸&関東&東海です。 凡例は: [凡例]

内側の四角が大正(1923年)、外側が元禄(1703年)関東大震災震源域。 [5]

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マーク予測・3kmマップ北陸&東海&近畿&中国&四国です。 凡例は: [凡例]

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マーク予測・3kmマップ中国&四国&九州です。 凡例は: [凡例]

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=== 放出エネルギーの推移です ===

1994年1月〜2018年8月迄・25年間の地震放出エネルギー推移

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一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年9月1日〜2018年8月31日の一年間・放出エネルギーです。 本年末には2018年そのものになります。 

=== まとめです ===

ラス前のM6.5以上は2016年の鳥取(M6.6)で、ラストは2016年の福島沖(M7.4)でした。 その後、M6.5以上は、起きていません。 しかしフィリピン海プレートは3〜5cm/年、太平洋プレートは8cm/年で常に移動しており、いずれ破壊に至る事は間違いありません。

2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが、8月を過ぎた現在2018年は上昇に転ずると考えられます。 ここ1〜2年の内には蓄積した歪が、M6.5以上クラスを引き起こすものと思われます。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 明日も報告致します。 よろしくお願い致します。

 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]

 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]

 

=== 以上です ===

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [1] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[2] 気象庁|震源データ

[3] 地震の年表 (日本) - Wikipedia

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 関東地震 - Wikipedia

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測