地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-09-07 地震の予測マップ 北海道でM6.2震度7その4:今後の分析 (山形・宮城・福島・栃木・茨木・千葉、を除く日本全国が注意対象)

9月6日3時、北海道胆振地方でM6.2震度7が発生しました。

第一報を「2018-09-04その2 北海道でM6.7震度6強」、第二報を「2018-09-05 北海道でM6.7震度7その2」、第三報を「2018-09-06 北海道でM6.2震度7その3:全面青マークとなる」として報告、これは第四報となります。

「...黒点数の推移」は、こちらの別ブログへ: [なぜ地球磁極は逆転するのか?]

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=== 始めに & 最新地震情報 ===

 始めに 

マーク(東進)・マーク(西進)圧力を識別表示(どちらのマークも要注意)。

GPSによる地表変位(地殻変動と言います)を利用した分析も導入。

マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。

以下、2018年9月7まで、一年間の統計解析マップです。 [1][2]

マークはM6.5以上地震を起こす可能性のある注意ポイントです。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。 しかし巨大地震・過去17事例において、M6.5以上はすべてマークの在る場所またはその隣接領域で起きています。

ピッチ45kmマップは全体像、ピッチ9kmマップは列島と海溝、ピッチ3kmマップは直下型の注意ポイント、です。 45kmマップの所に地殻変動マップがあります。

Wikipediaさん提示の過去地震 [3] は、[過去巨大地震マップ] に拡大。

このデータは西暦400年頃からの過去巨大地震(M7.0以上または被害甚大地震)を網羅。 過去巨大地震とマークが重なる場所は、別途マップ化し、9kmマップに濃いピンクの四角で表示しています。

地殻変動マップにコメントがあります。

9kmマップ東域・中域・西域にもコメント。 潮岬沖南海トラフに赤マーク群。

= その前に最新地震情報9月8日です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん): 震源位置を各マップにの四角で表示。 マークの無い所に出たの四角は、歪が蓄積されていない所で起きた地震で、直ちに大地震に連動する事はありません。

 9月8日、北海道胆振で継続する地震 [hokkaido]  は、M4.Xが3回、M3.Xが11回でした。

発生後70時間が経過し、この場所でM6.2以上の本震は来ないものと思われます。

余震回数のM3.Xを数えますと、6日が45回、7日が23回、8日が11回、と減少しています。 しかし、このクラスの地震ですと余震は一年は続くものと思われます。

 9月8日2時38分、和歌山南部でM2.3。 [waka]

 9月8日15時10分、熊本中央でM2.8。 [kuma] 深さ10km、震度2。 余震です。

 9月8日21時44分、岐阜飛騨でM3.5。 [hida] 深さ10km、震度2。

 9月8日22時57分、沖縄本島近海でM3.8。 [okinawa]

 9月8日23時19分、和歌山北部でM2.7。 [waka2319]

 

 

今後の分析です:

 9月6日3時8分、 北海道胆振地方でM6.2(確定値)、深さ37km、震度7、が発生。

 「2018-09-06 地震の予測マップ 北海道でM6.2震度7その3...」 では青マークが北海道から秋田・岩手まで出現。 6日発生地震による歪伝搬の結果です。

 この地震のエネルギー源は西進する太平洋プレートです。 結果、西進圧力歪(青マーク)が地下120kmまでを支配。 北海道はGPSによる地表変位測定でも西進ベクトル(青ライン)でカバーされており、地殻上下ともに強く全体的に西方に押され始めました。

 一方、秋田・岩手から日本海溝にかけて、新たな境界線が出現(9kmマップ東域参照)。 特に日本海溝近辺で赤マーク(東進圧力)の出ている所が太平洋プレートの西進圧力により引っくり返される地震に注意が必要です。 この場合、津波を警戒する必要があります。

・ 北海道・青森・秋田・岩手と日本海溝まで、マークが出ている場所はすべて注意、津波に警戒、です。

 

 

== 45kmマップと地殻変動マップです ===

45kmマップ地球儀版です。

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次が45kmマップ通常地図版です。

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次が地殻変動マップです。 国土地理院さん [最新の地殻変動情報] データ・8月11日まで1年間の変動です(©国土地理院)。 最大値はN26度E142度で西進方向8.1cmの変動です。

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コメント:

 東北北部は、西進(青ライン)ベクトルと東進(赤ライン)ベクトルにより東西に引き裂かれています。

 若狭湾から紀伊半島にかけて、地表はすべて北西に向かう西進ベクトル(青ライン)、地下は東方圧力歪(赤マーク)となっており、地殻上下で逆方向の力が働いています。

 

 

=== 9kmマップです ===

9kmマップ東域です。  凡例は:[凡例]

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コメント:

 北海道・青森・秋田・岩手は陸地と、マークの出ている海洋部はすべて注意です。

[過去巨大地震マップ] と東域マークの重なる場所です(濃いピンクの四角)。

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9kmマップ中域です。 凡例は:[凡例]

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コメント: 石川・富山・岐阜・長野、から愛知を経て静岡沖に至る赤と青の境界線付近は特に要注意です。

[過去巨大地震マップ] と中域マークの重なる場所です(濃いピンクの四角)。

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9kmマップ西域です。  凡例は: [凡例]

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コメント:

 南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。

      現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

 日向灘は要注意です。

[過去巨大地震マップ] と西域マークの重なる場所です(濃いピンクの四角)。

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=== 3kmマップです ===

3kmマップ北海道です。 凡例は: [凡例]

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3kmマップ東北です。 凡例は: [凡例]

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3kmマップ甲信越&北陸&関東&東海です。 凡例は: [凡例]

内側の四角が大正(1923年)、外側が元禄(1703年)関東大震災震源域。 [5]

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3kmマップ北陸&東海&近畿&中国&四国です。 凡例は: [凡例]

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3kmマップ中国&四国&九州です。 凡例は: [凡例]

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=== 放出エネルギーの推移です ===

1994年1月〜2018年8月迄・25年間の地震放出エネルギー推移

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一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年9月1日〜2018年8月31日の一年間・放出エネルギーです。 本年末には2018年そのものになります。 

=== まとめです ===

ラス前のM6.5以上は2016年の鳥取(M6.6)で、ラストは2016年の福島沖(M7.4)でした。 その後、M6.5以上は、起きていません。 しかしフィリピン海プレートは3〜5cm/年、太平洋プレートは8cm/年で常に移動しており、いずれ破壊に至る事は間違いありません。

2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが、8月を過ぎた現在2018年は上昇に転ずると考えられます。 ここ1〜2年の内には蓄積した歪が、M6.5以上クラスを引き起こすものと思われます。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 明日も報告致します。 よろしくお願い致します。

 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]

 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]

 

=== 以上です ===

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [1] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[2] 気象庁|震源データ

[3] 地震の年表 (日本) - Wikipedia

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 関東地震 - Wikipedia

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測