地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-08-26 地震の予測マップ (宮城・福島・栃木・茨木・千葉、を除く日本全国が注意対象)

「...黒点数の推移」は、こちらの別ブログへ: [なぜ地球磁極は逆転するのか?]

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ピンクで千島海溝・日本海溝南海トラフ位置を表示

[凡例]南海トラフ危険パターンを記載

 

=== 始めに & 最新地震情報です ===

 始めに 

マーク(東進)・マーク(西進)圧力を識別表示(どちらのマークも要注意)。

マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。

以下、2018年8月26まで、一年間の統計解析マップです。 [1][2]

マークはM6.5以上地震を起こす可能性のある注意ポイントです。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。 しかし巨大地震・過去17事例において、M6.5以上はすべてマークの在る場所またはその隣接領域で起きています。

ピッチ45kmマップは全体像、ピッチ9kmマップは列島と海溝、ピッチ3kmマップは直下型の注意ポイント、です。

Wikipediaさん提示の過去地震 [3] は、[過去巨大地震マップ] に拡大。

このデータは西暦400年頃からの過去巨大地震(M7.0以上または被害甚大な地震)を網羅しており、極めて重要です。 過去巨大地震とマークが重なる場所は、別途マップ化し、9kmマップに濃いピンクの四角で表示しています。

45kmマップにコメントがあります。

9kmマップ東域・中域・西域にコメント。 潮岬沖南海トラフに赤マーク群。

= まずは最新地震情報8月27日です =

Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん): 震源位置を各マップにの四角で表示。 マークの無い所に出たの四角は、歪が蓄積されていない所で起きた地震で、直ちに大地震に連動する事はありません。

 8月27日22時12分、岩手沖でM3.9。 [iwate]

 

 

日本列島の地殻変動  [日本列島の地殻変動|国土地理院] について:

列島の地殻変動について、国土地理院さんから衛星測位システム(GNSS、要するにGPSを使った測位システム)による詳細なデータが提供されています。

一例として1997年4月〜2017年3月までの20年間における地殻変動累積が図示されています。 基準点は九州の西に示された☆マークを固定局としての、20年分の相対変動ベクトルです。

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3.11震央地点(宮城牡鹿半島沖で日本海溝の手前)に向かう東方向ベクトル群(これが私の言うリバウンド)と、その上下に西方向ベクトル群が存在し列島が東西に引っ張られている様子が分かります。 また九州を見ますと南北に引っ張られている様子も分かります。

(1) ここで9kmマップ東域・中域と比較しますと、宮城から千葉にかけて地殻は大きく東方へ移動しているのですが、ここにマーク群は現れていません。 マークが現れていないという事は地震歪が蓄積さないという事で、地殻変動は何ら抵抗に会う事なくスイスイと移動している、と解釈できます。

(2) 一方、岩手沖から北海道にかけては赤マーク群が日本海溝まで出ており、この領域では東方に向かう地殻変動が太平洋プレートによる抵抗(西進圧力)により移動出来ずに歪を蓄積させている、従って赤マーク群が出ているし、東方向への地殻変動も抑制されている、と解釈できます。

(3) また兵庫を見ますと地殻変動は一様に北西へ移動しており、現在マークが示す南北を境界に東西に引っ張られるような動きは見当たりません。 従って現在兵庫に出ている南北を境界に西に青マーク群・東に赤マーク群が出るのは一時的なものではないか、と思われます。

(4) このように地殻変動のデータと東進・西進マーク群のデータを突き合わせますと、色々な分析ができる、と思われます。 上記国土地理院さんのデータは20年分のデータ表示であり、東進・西進マーク群データは一年分の歪データの解析結果であり、ここで地殻変動も一年分の地殻変動ベクトルマップを作成して比較すれば相関が取れるの可能性があります。

(5) 調べてみた所、1年間の地殻変動データが簡単にダウンロードできます。 開始日・終了日は2週間の平均値をもって変動開始値・終了値としています。 従って、ザックリ言って月単位バウンダリーで1年間の変動量をベクトル表示する様になります(2017年8月から2018年7月までの地殻変動図、といった感じです)。 これで特に問題ない、と思われます。 問題点は観測点が1300ヶ所と多い事です。 ある程度絞り込みませんと地図が見にくくなります。 と言っても海岸線の移動は見たいですし、離島も見たいですし、海底にもGPSが仕込んであるような事が書かれていましたから、これは絶対に外せませんし... この観測点の取捨選択と見易い地図作りが課題となりそうです。 尚、地図は私の方でQGISを使って出す予定です。 日本全国図(北海道〜西表島硫黄島)が一枚追加される事になります。

 

 

== 45kmマップです ===

過去地震は: [過去巨大地震マップ] 、凡例は:[凡例]

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コメント:

 西表島では3月1日にM5.7が発生して以来、地震が継続しています。

 硫黄島近海でM5.5以上(最大M6.3)地震が多発。 現時点で列島に影響はありません。

 

 

=== 9kmマップです ===

9kmマップ東域です。  凡例は:[凡例]

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コメント:

 北海道東方沖に青マーク群が出現しました。

 青森・秋田・岩手は陸地と、マークの出ている海洋部はすべて注意です。

[過去巨大地震マップ] と東域マークの重なる場所です(濃いピンクの四角)。

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9kmマップ中域です。 凡例は:[凡例]

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コメント: 石川・富山・岐阜・長野、から愛知を経て静岡沖に至る赤と青の境界線付近は特に要注意です。

[過去巨大地震マップ] と中域マークの重なる場所です(濃いピンクの四角)。

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9kmマップ西域です。  凡例は: [凡例]

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コメント:

 南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。

      現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。

 日向灘は要注意です。

[過去巨大地震マップ] と西域マークの重なる場所です(濃いピンクの四角)。

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=== 3kmマップです ===

3kmマップ北海道です。 凡例は: [凡例]

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3kmマップ東北です。 凡例は: [凡例]

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3kmマップ甲信越&北陸&関東&東海です。 凡例は: [凡例]

内側の四角が大正(1923年)、外側が元禄(1703年)関東大震災震源域。 [5]

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3kmマップ北陸&東海&近畿&中国&四国です。 凡例は: [凡例]

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3kmマップ中国&四国&九州です。 凡例は: [凡例]

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=== 放出エネルギーの推移です ===

1994年1月〜2018年7月迄・25年間の地震放出エネルギー推移

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一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年7月1日〜2018年7月31日の一年間・放出エネルギーです。 本年末には2018年そのものになります。 

=== まとめです ===

ラス前のM6.5以上は2016年の鳥取(M6.6)で、ラストは2016年の福島沖(M7.4)でした。 その後、M6.5以上は、起きていません。 しかしフィリピン海プレートは3〜5cm/年、太平洋プレートは8cm/年で常に移動しており、いずれ破壊に至る事は間違いありません。

2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが、7月を過ぎた現在2018年は上昇に転ずると考えられます。 ここ1〜2年の内には蓄積した歪が、M6.5以上クラスを引き起こすものと思われます。

 

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。 明日も報告致します。 よろしくお願い致します。

 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]

 地震の予測マップのデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]

 

=== 以上です ===

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [1] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。

引用:

[1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[2] 気象庁|震源データ

[3] 地震の年表 (日本) - Wikipedia

[4] 地震情報 - Yahoo!天気・災害

[5] 関東地震 - Wikipedia

[6] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測