地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2018-02-14 地震の予測マップ (北海道中央・宮城・茨木・千葉・東京・神奈川、を除く日本全国が注意対象)

東進マーク西進マークの圧力ポイントを識別する地震予測です。 東進西進どちらも危ないです。 東進西進の原理と、東進西進の識別方法を一番下に記載します。

マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。

45kmピッチ概要マップです。 2018年2月14日まで一年間の統計解析結果です。 [1,2]

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南西諸島・小笠原諸島など、陸地直下型の起きない諸島部におかれましては、上図をご参照下さい。

マークは東に向かう圧力、マークは西に向かう圧力がある地点です。

白い飛行機マークは、30日以内に発生したM5.5以上地震です。

オレンジ色飛行機マークは、31日以前かつ一年以内のM5.5以上地震です。

飛行機マーク周囲にマークがあれば続いて起きる地震に注意です。 周囲にマークがなければ、エネルギーは解放され小康状態に入っています。

最新地震情報については、状況に応じコメントを付加しています。 [3]

45km概要マップで、2018-02-11マップからですが、福島沖を中心にポッカリとマークの無い空間(ホール)が出来ています。 また、奄美大島南方沖でもマークが消えて島が見えるようになりました(多少見づらいですが)。 奄美大島南方沖でマークが消えたのは、台湾でエネルギーが解放されてバランスが取れたからだ、と思います。 いずれ時間が経てば赤マークが出てくる(アンバランスになる)、と思います。

福島沖に出ているホールですが、2月15日、10時6分頃に茨木北部(陸地)でM3.2、19時27分頃には同じ茨木沖でM4.0が起きました。 詳細は9kmピッチの所で述べます。

 

9kmピッチ詳細マップ東域です。 陸地直下型はこちら。 期間と凡例は概要と同じです。

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9kmピッチ詳細マップ中域です。

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9kmピッチ詳細マップ西域です。

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赤青マークはM6.5以上の地震を起こす可能性のある注意ポイントです。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。 しかし巨大地震・過去17事例において、M6.5以上はすべてマークの在る場所またはその境界で起きています。

以下、9km詳細マップをご参照下さい。

北海道周辺部には赤青マークが出ており、特に、渡島半島&南方沖は要注意です。 根室半島南方沖の赤マークが、2018-02-13マップに比較し、増えています。

東北は、特に、青森東方沖が要注意です。 しかし、宮城にマークはなくなりました(2018-02-11マップからです)。 これで蔵王山に出ていたマークが消えました。

東北から北陸にかけての日本海側も、マークで覆われている領域、マーク領域の境界、赤と青の境界、は要注意です。

福島沖を中心に周りをマークで囲われて、内部にはマークが存在しない空間(ホール)が形成されました(2018-02-11マップからです)。 このように大きなホールに遭遇したのは、私は始めてです。 この結果、千葉・東京に加え、茨木・神奈川からもマークが消えています。

2月15日、このホールの真ん中で、10時6分頃に茨木北部(陸地)でM3.2、19時27分頃には同じ茨木沖でM4.0が連続して起きました。 ホールにマークが出ていないというのは、東進と西進の圧力のバランスが取れていて小康状態にある、という事です。 決して圧力が無くなった、という意味ではありません。 2月15日の結果、果してバランスを崩してマークが出てくるかどうか?明日の測定結果を見ないと分りません。 私は、未だマークは出ないのでは?と思っていますが、どうなるか分りません。

赤青マークで覆われた南海トラフと、連結する東海・近畿の陸地部分と、中国・四国・日向灘は長期に渡り要注意です。 しかし、兵庫の東経135°ラインの東側に長い間出ていた赤マーク群は、かなり減りました(2018-02-08マップからです)。

九州は福岡・鹿児島の一部を除き、全面的にマークに覆われています。

相模トラフも赤青マークが出ています。 関東大震災震源領域が赤青マークで覆われたら要注意です(まだですが)。

各トラフ・海溝と関東大震災(大正・元禄)震源領域を示しますWikipediaより引用)。

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琉球海溝           南海トラフ                    相模トラフ

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日本海溝         千島海溝                       大正・元禄 関東大震災震源

 

過去の巨大地震マップ(M7.0以上)は大変役立ちます(これは貴重な財産です)

赤青マークが出ている所で過去に巨大地震が起きている箇所は、特別、要注意です。

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日本の主な地震の震央。赤:M 7以上青:死者有り紫:最大震度6以上。 [4]

 

1994年1月〜2018年1月迄・25年間の地震放出エネルギー推移

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一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年2月1日〜2018年1月31日の一年間・放出エネルギーです。 本年末には2018年そのものになります。 2018年1月24日の青森東方沖のM6.1が効いて、放出エネルギーは多少ながら上昇に転じました。

新規な太陽サイクル開始後、放出エネルギーは減少し、それから増加に転じているように見えます(図中の”Cyc23開始”、”Cyc24開始”を参照)。 そこで、次に示す黒点数推移を追っています。 尚、現在は太陽サイクル24の最終期です。

 

2014年2月〜2018年1月迄・48ヶ月間の太陽黒点数推移

三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・48ヶ月(4年分)を表示(©国立天文台)。 [5]

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一番右が2018年1月で手前が2017年12月。 1月はこの48ヶ月で過去最低となりました。まだ上昇には転じていません。 現在、太陽サイクルは24で、今後1〜2年の内に新しいサイクル25が始まります。

 

次のM6.5以上クラスはいつ頃来るのだろうか?

ラス前のM6.5以上は2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6)で、ラストは2016年11月22日の福島県沖(M7.4、東北地方太平洋沖地震の余震)でした。 その後、M6.5以上は、起きていません。 2017年の一年、放出エネルギーは過去最低でした。 しかし2018年1月には、青森東方沖でM6.1が起きました。 2月には台湾東部でM6.1が2回ありました。 ここ1〜2年の内に放出エネルギーは上昇に転じ、M6.5以上クラスが来るものと思われます。

私は、放出エネルギーが本格的な上昇に転ずる前に新しい太陽サイクル25が始まるだろう、と予測しており、黒点数の推移を追っています。

という北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
北海道東部沖の千島海溝沿いで、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震が、いつ起きても不思議はないとの見方を示した。
政府の地震調査委員「超巨大地震:北海道沖、M9地震予測 本州にも被害の恐れ」といった報道をするのであれば、注意喚起領域でM5.5クラスが来た時には「注意喚起情報」を出されるべきではないか、と思います。
政府の地震調査委員会

 

明日も報告致します。 (よろしくお願い致します)

地震とプレートの動きについての説明は、こちらです。 [9]

東進・西進の原理は次の通り。 移動するプレートは、西進する太平洋プレートと、伊豆半島沖のクサビ型形状に向かって北進するフィリピン海プレートの二つの海底型プレートです。 北進するフィリピン海プレートは、クサビ型形状の西側に西進圧力を生み出します。

ユーラシア・プレートと北米プレートの二つの大陸型プレートは、移動せず「頑」として居座っています。

海底型プレートの西進圧力が支配的な所では、青マークが出ます。 海底型プレートは、大陸型プレートの下に西進圧力を掛けつつ沈み込み、反作用として大陸型プレートの東進圧力を形成します。 結果、東進圧力が支配的になった場合には赤マークが出ます。

一夜にして青マーク群が赤マーク群になる、という事はよくあるのですが、これは大陸型プレートで形成された東進圧力が、西進圧力に打ち勝った時です。

大陸型プレートには、東進圧力を自分で生成するエネルギー源がありません。 あくまでも西進する海底型プレートが自分の下に潜り込む事により、反作用として東進圧力が形成されます。

海底型プレートの西進圧力成分が、すべての地震の源である、と言えます。

 

東進・西進の識別には月齢を使います。 [6]  月齢は新月から満月まで(上弦月)を3分割、満月から新月まで(下弦月)を3分割、合計6分割します。 地震があれば必ずどこかの分割スロットに入ります。

あるグリッド・ポイントについて上記6スロットを準備、グリッド中心+ー230km正方の中にある地震の月齢をスロット上で”1”加算します。 地震はM3.0以上を採用しM3.0未満は無視。 M3.0でもM6.0でも同じ”1”加算効果です。 対象となる地震数が96以上となった場合のみ測定に入ります。 結果、スロットのピーク値と最小値が出ます。 最小値はゼロの場合があり、これは”1”とします。 この比率が2.5以上の場合に色を付けます。 ピーク値が新月から満月の3スロット内にあれば東進(赤)、満月から新月の3スロット内にあれば西進(青)。  これを45kmピッチまたは9kmピッチで行います。 地震は一年以内が対象で、これを過ぎると(どんなに大きくても)忘れ去られます。 即ち、ひとつのマークはマーク中心+ー230km正方かつ一年以内に起きたM3.0以上の地震96件以上の6分割月齢加算結果比率に2.5以上のアンバランスがある事を赤or青で示しています。 これに深さ120kmより浅い地震という条件が加わります。

モデルは次の通り。 月の自転と公転が地球に対して一致する事を潮汐ロックと言います。 [7]  潮汐ロックでは地球の角運動量が月に伝達されてます。 結果、地球の自転は遅くなり、月は地球との距離を伸ばしています。 地球と月は逆の関係です。 ここに太陽が加わります。 すると上弦月では月の公転に減速がかかり、下弦月では公転に加速がかかります(下図参照)。

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測定は、N20°E120°からN47°E150°まで深さ120kmより浅い領域を45kmピッチ(概要)及び9kmピッチ(詳細)にて測定。 OSはUbuntu、プログラムはRuby、地球儀表示はQGIS関数、日本地図は国土地理院さん提供shapeデータをQGIS表示、グラフはPython、月・地球・太陽の相関図はinkscape、すべてGPLにて構築。 プログラム概略仕様は: [8]

屋久島・種子島周辺は過去7300年間大地震を起こした事のない領域で、見やすくする為マークを外しています(外す処理をしているのはココだけです)。

以上です。

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています[1]。 このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。

引用: [1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網  [2] 気象庁|震源データ

[3] 地震情報 - Yahoo!天気・災害 [4] 地震の年表 (日本) - Wikipedia 

[5] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[6] 国立天文台 天文情報センター 暦計算室 [7] Tidal locking - Wikipedia

[8] プログラム仕様 (地震の評価マップ: 全体概要です) - 地震の予測マップ

[9] 気象庁 | 地震発生のしくみ