2018-02-05 地震の予測マップ (北海道中央・福島・千葉・東京・鹿児島、を除く日本全国が注意対象)
東進(赤マーク)・西進(青マーク)の圧力ポイントを識別する地震予測です。 東進・西進どちらも危ないです。 東進・西進識別方法は一番下に記載。
マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。
45kmピッチ概要マップ: 2018年2月5日まで一年間の統計解析結果です。 [1,2]
海溝型向け45kmピッチ概要マップです。 南西諸島・小笠原諸島など、陸地直下型の起きない諸島部予測におかれましては、上図をご参照下さい。
赤マークは東に向かう圧力、青マークは西に向かう圧力がある地点です。
白い飛行機マークは30日以内に発生したM5.5以上地震です。
オレンジ色飛行機マークは31日以前かつ一年以内にM5.5以上地震があった地点です。
飛行機マーク周囲に赤青マークが出ている所は続いて起きる地震に注意です。 飛行機マーク周辺にマークが出ていなければ、エネルギーは解放され小康状態に入っています。
9kmピッチ詳細マップ東域: 陸地直下型はこちら。 期間と凡例は概要と同じです。
9kmピッチ詳細マップ中域:
9kmピッチ詳細マップ西域:
赤青マークはM6.5以上クラスの地震を起こす可能性のある注意ポイントを示します。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上クラスの地震は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。 しかし、巨大地震・過去17事例において、M6.5以上クラスはすべて赤青マークの在る場所またはその境界で起きています。
45km概要マップで昨日との比較ですが、台湾及びその周辺で青マークが発生しています。 昨日、M6.1のあった所です(白い飛行機マーク)。 その他、大きな変化はありません。 以下、9km詳細マップをご参照下さい。 赤青マーク領域にM4.0以上が起きた場合には、状況に応じコメント記述を付加しています。 [3]
北海道周辺部には赤青マークがかなり出ており要注意です。
東北地方は、山形・宮城にマークが出始めました(蔵王山の辺りです)。 マークの無い福島を除き要注意です。
関東では、千葉・東京にはマークが出ていません。 しかし、マークが出ている所は日本全国すべて要注意です。
赤青マークで覆われた南海トラフと連結する陸地部分と日向灘は長期に渡り要注意です。 ですが、鹿児島ではマークが消えています。 鳥取・岡山・四国はマークで覆われ始めており、要注意です。
2月4日、台湾東部でM6.1が起きましたが、これは、45km概要マップではマークが全く出ていない所でした。 陸地直下型地震ですと、45kmマップでは予測できない(キャッチできない)事があります。
相模トラフも赤青マークが出ています。 関東大震災震源領域が赤青マークで覆われたら要注で意です(まだですが)。
各トラフ・海溝と関東大震災(大正・元禄)震源領域を示します(Wikipediaより引用)。
過去の巨大地震マップ(M7.0以上)は大変役立ちます(これは貴重な財産です)
赤青マークが出ている所で過去に巨大地震が起きている箇所は、特別、要注意です。
日本の主な地震の震央。赤:M 7以上、青:死者有り、紫:最大震度6以上。 [4]
1994年1月〜2018年1月迄・25年間の地震放出エネルギー推移
一番左は1994年。 一番右が2018年で25年目に当りますが、現時点では、2017年2月1日〜2018年1月31日の一年間・放出エネルギーです。 本年末には2018年そのものになります。 2018年1月24日の青森東方沖のM6.1が効いて、放出エネルギーは多少ながら上昇に転じました。
新規な太陽サイクル開始後、放出エネルギーは減少し、それから増加に転じているように見えます(図中の”Cyc23開始”、”Cyc24開始”を参照)。 そこで、次に示す黒点数推移を追っています。 尚、現在は太陽サイクル24の最終期です。
2014年1月〜2017年12月迄・48ヶ月間の太陽黒点数推移
三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・48ヶ月(4年分)を表示(©国立天文台)。 [5]
一番右が2017年12月で手前が11月。 多少ながら上昇に転じています。 現在、太陽サイクルは24で、今後1〜2年の内に新しいサイクル25が始まります。 新しい太陽サイクルの開始は、黒点数の増加により判断されます。
そろそろ、2018年1月の黒点数が開示される、と思います。
次のM6.5以上クラスはいつ頃来るのだろうか?
ラス前のM6.5以上は2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6)で、ラストは2016年11月22日の福島県沖(M7.4、東北地方太平洋沖地震の余震)でした。 その後、M6.5以上は、日本国内では起きていません。 2017年の一年、放出エネルギーは過去最低でした。 しかし2018年1月24日には、青森東方沖でM6.1が起きました。 2018年2月4日には台湾東部でM6.1がありました。 ここ1〜2年の内に放出エネルギーは上昇に転じ、M6.5以上クラスが来るものと思われます。
私は、放出エネルギーが本格的な上昇に転ずる前に新しい太陽サイクル25が始まるだろう、と予測しており、黒点数の推移を追っています。
明日も報告致します。 (よろしくお願い致します)
東進・西進の識別には月齢を使います。 [6] 月齢は新月から満月まで(上弦月)を3分割、満月から新月まで(下弦月)を3分割、合計6分割します。 地震があれば必ずどこかの分割スロットに入ります。
あるグリッド・ポイントについて上記6スロットを準備、グリッド中心+ー230km正方の中にある地震の月齢をスロット上で”1”加算します。 地震はM3.0以上を採用しM3.0未満は無視。 M3.0でもM6.0でも同じ”1”加算効果です。 対象となる地震数が96以上となった場合のみ測定に入ります。 結果、スロットのピーク値と最小値が出ます。 最小値はゼロの場合があり、これは”1”とします。 この比率が2.5以上の場合に色を付けます。 ピーク値が新月から満月の3スロット内にあれば東進(赤)、満月から新月の3スロット内にあれば西進(青)。 これを45kmピッチまたは9kmピッチで行います。 地震は一年以内が対象で、これを過ぎると(どんなに大きくても)忘れ去られます。 即ち、ひとつのマークはマーク中心+ー230km正方かつ一年以内に起きたM3.0以上の地震96件以上の6分割月齢加算結果比率に2.5以上のアンバランスがある事を赤or青で示しています。 これに深さ120kmより浅い地震という条件が加わります。
モデルは次の通り。 月の自転と公転が地球に対して一致する事を潮汐ロックと言います。 [7] 潮汐ロックでは地球の角運動量が月に伝達されてます。 結果、地球の自転は遅くなり、月は地球との距離を伸ばしています。 地球と月は逆の関係です。 ここに太陽が加わります。 すると上弦月では月の公転に減速がかかり、下弦月では公転に加速がかかります(下図参照)。
測定は、N20°E120°からN47°E150°まで深さ120kmより浅い領域を45kmピッチ(概要)及び9kmピッチ(詳細)にて測定。 OSはUbuntu、プログラムはRuby、地球儀表示はQGIS関数、日本地図は国土地理院さん提供shapeデータをQGIS表示、グラフはPython、月・地球・太陽の相関図はinkscape、すべてGPLにて構築。 プログラム概略仕様は: [8]
屋久島・種子島周辺は過去7300年間大地震を起こした事のない領域で、見やすくする為マークを外しています(外す処理をしているのはココだけです)。
以上です。
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています[1]。 このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。
引用: [1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網 [2] 気象庁|震源データ
[3] 地震情報 - Yahoo!天気・災害 [4] 地震の年表 (日本) - Wikipedia
[5] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測