2017-12-20 地震の予測マップ (北海道中央・東北太平洋側・関東・鳥取・岡山を除く日本全国が注意対象)
東進・西進の圧力ポイントを識別する地震予測です。 東進・西進どちらも危ないです。
マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。
2017年12月20日まで一年間の統計解析結果・45kmピッチ概要マップを示します。 [1,2]
海溝型向け45kmピッチ概要マップです。 奄美諸島・沖縄諸島・八重山諸島(石垣島)・小笠原諸島(硫黄島)など陸地直下型の起きない諸島部予測におかれましては上図をご参照下さい。
赤マークは東に向かう圧力、青マークは西に向かう圧力がある地点です。
白い飛行機マークは30日以内に発生したM5.5以上地震です。
オレンジ色飛行機マークは31日以前かつ一年以内にM5.5以上の地震があった地点です。
飛行機マーク周囲に星が出ている所は続いて起きる地震に注意です。 飛行機マーク周辺に星が出ていなければ、エネルギーは解放され小康状態に入っています。
緯度・経度は5°ピッチです(但し、緯度最上位は北緯47°)。 兵庫県・明石がジャスト東経135°で、明石の真上に北緯35°ライン。
次は9kmピッチ詳細マップ・東域です。 陸地直下型はこちらをご参照下さい。 凡例は概要と同じです。
以下、9kmピッチ詳細マップ・中域です
以下、9kmピッチ詳細マップ・西域です。
45km概要マップで昨日との比較ですが、四国沖に大量の赤マークが出現しました。
南海トラフは要注意です。 以下、9km詳細マップをご参照下さい。
まず北海道周辺部には星が出ており要注意です。 千島海溝での大地震が近い事も報道されています(12月19日、後述)。
東北地方では東北地方太平洋沖地震の大きな余震は収まったようで星マークが消えました。 しかしM5.5クラスの余震は星マークが全く出ていない所で起きています(白い飛行機マーク)。 また青森・秋田と日本海側には注意ポイントが出ています。
関東(一部)・鳥取・岡山では星マークが消えていますが、その他、星マークが出ている部分は日本全国すべて要注意です。
星マークで覆われた南海トラフと連結する陸地部分と日向灘は長期に渡り要注意です。
相模トラフも星で覆われていますが関東大震災震源領域が星で覆われたら要注意です(まだですが)。
南海トラフと相模トラフと千島海溝と関東大震災(大正&元禄)震源領域を示します。
南海トラフ(赤線) 相模トラフ(赤線)
星マークはM6.5以上の地震を起こす可能性のある注意ポイントを示します。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上の地震は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。
過去の巨大地震マップ(M7.0以上)は大変役立ちます(これは貴重な財産です)
日本の主な地震の震央。赤:M 7以上、青:死者有り、紫:最大震度6以上。 [6]
海底で星マークが出ていても過去マークが出ていない所は、まず大きな地震は起こりません。 陸地で星マークが出ていて過去マークがなくても、隠れ断層があれば地震を起こす可能性があります。 陸地星マークと過去マークが重なっている所は十分注意する必要があります。 ⇇ 重要なのはコレ
北海道中北部にはマークがありませんが、2004年12月14日に留萌(ルモイ:宗谷岬南の日本海側)でM6.1の陸地直下型が起きています。
2017年・地震の放出エネルギーはこの24年間で過去最低
過去24年間の地震放出エネルギー推移です。 [7] 太陽サイクルリストは: [8]
一番右は2016年12月1日〜2017年11月30日までの一年で、この24年間で最低となりました。 問題は、この低レベルがいつ上昇に転ずるか、です。
2017年11月・太陽黒点数はこの48ヶ月で過去最低
三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・直近48ヶ月を表示(©国立天文台)。 [9]
一番右が11月で黒点数は48ヶ月で最低でした。 放出エネルギーとの関係を追っています。
次のM6.5以上クラスはいつ頃来るのだろうか?
ラス前のM6.5以上は2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6)で、ラストは2016年11月22日の福島県沖(M7.4、東北地方太平洋沖地震の余震)でした。 この一年M6.5以上は起きていません。 放出エネルギーはこの1年間最低のレベルでしたので、今後1〜2年の内には上昇に転じM6.5以上クラスが来るものと思われます。
多少古い話で申し訳ありませんが、上記報道(毎日新聞)が12月19日にありました。 政府の地震調査委員会の報告だそうです(以下参照)。
確かにこの領域の星マークは変動しています。 ですが、まだ星マークで埋め尽くされている訳ではありません。
M8とかM9クラスとかが来る時には、まず前震でM5.5クラスは来ますので、M5.5クラスを見張る必要があります。
M7.5クラスの場合がやっかいで、その地震が前震の可能性があります。 これはM5.5クラスと同日一緒に来る場合があります。 その後、本震が来ます。 本震は2〜3日前後に起きます。
ここで問題が一つあります。 本予測は2日前のデータを使っていますので(統計解析をしていますのでこれ以上最新に出来ません)、「前震が来たのでは?」と報告した時には既に本震が来ている可能性があります。 政府の地震調査委員会が「北海道沖、M9地震予測」を出すのであれば、ここはもう一歩踏み込んで頂いて、問題領域にM5.5クラスが発生した時に何らかの「注意喚起情報」が欲しい所です。
私は防災科学技術さんの「気象庁一元化処理 震源要素」データを使っていますが「Hi-net自動処理震源リスト」であればリアルタイム・データが開示されています。 ここは各地方自治体さんレベルで見張っていて注意喚起情報を出すべきなのかもしれません。
明日も報告致します。 (よろしくお願い致します)
測定は、N20°E120°からN47°E150°まで深さ120kmより浅い領域を45km(概要)及び9km(詳細)正方グリッド・ピッチにてグリッド・メッシュ上をスキャンし測定しています。 日本を取り巻くプレートの動きは: [10] プログラムはRubyで書かれており、地球儀表示はQGIS組込関数、日本地図は国土地理院さん提供shapeデータをQGIS表示、グラフはPythonを使っています。 プログラム概略仕様は: [11]
屋久島・種子島周辺は過去7300年間大地震を起こした事のない領域で、見やすくする為マークを外しています(外す処理をしているのはココだけです)。
以上です。
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています[1]。 このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。
引用: [1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網 [2] 気象庁|震源データ
[7] 地震の予測マップ 2017-11-30まで24年間の地震放出エネルギーの推移 - 地震の予測マップ
[8] List of solar cycles - Wikipedia
[9] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測
[10] 地震あれこれ (日本を構成するプレート群構造) - 地震の予測マップ
[11] プログラム仕様 (地震の評価マップ: 全体概要です) - 地震の予測マップ