地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2017-12-10 地震の予測マップ (北海道・東北・関東・鳥取・岡山・四国を除く日本全国が注意対象)

9kmピッチ詳細マップ作成に伴いオペレーション・フローを一新したのですが、早速オペミスをやってしまいました。 画像データと本文を一部更新させて下さい。 申し訳ありませんでした。 (2017-12-12 12:29)

 

東進西進の圧力ポイントを識別する地震予測です。 東進西進どちらも危ないです。

マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。

2017年12月10日まで一年間の統計解析結果・45kmピッチ概要マップを示します。 [1,2]

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海溝型向け45kmピッチ概要マップです。 諸島部や海溝での予測は上図をご参照下さい。

マークは東に向かう圧力、マークは西に向かう圧力がある地点です。

黄土色飛行機マークは31日以前かつ一年以内にM5.5以上の地震があった地点です。

飛行機マーク周囲に星が出ている所は続いて起きる地震に注意です。 飛行機マーク周辺に星が出ていなければ、エネルギーは解放され小康状態に入っています。

次は9kmピッチ詳細マップ東域です。 陸地直下型はこちらをご参照下さい。 凡例は概要と同じです。

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以下、9kmピッチ詳細マップ中域です。

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以下、9kmピッチ詳細マップ西域です。

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45kmピッチ概要マップですが、昨日と比較し、ほとんど変化はありません。 (北海道で多少青マークが減った程度です)

北海道でも星マークが見られる所は要注意です。

東北地方では東北地方太平洋沖地震の余震が収まったようで星マークが消えました。 しかし青森・秋田と日本海側には注意ポイントが出ています。

関東(一部)・鳥取・岡山・四国(一部)では星マークが消えていますが、その他、星マークが出ている部分は日本全国すべて要注意です。

星マークで覆われた南海トラフと連結する陸地部分と日向灘は長期に渡り要注意です。

相模トラフも星で覆われていますが関東大震災震源領域が星で覆われたら要注意です(まだですが)。

南海トラフ[3]と相模トラフ[4]と関東大震災(大正&元禄)震源[5] 領域です。

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南海トラフ(赤線)     相模トラフ(赤線)    大正&元禄関東大震災震源

星マークはM6.5以上の地震を起こす可能性のある注意ポイントを示します。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上の地震は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。

過去の巨大地震マップ(M7.0以上)は大変役立ちます(これは貴重な財産です)

日本の主な地震の震央。赤:M 7以上青:死者有り紫:最大震度6以上。 [6]

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海底で星マークが出ていても過去マークが出ていない所は、まず大きな地震は起こりません。 陸地で星マークが出ていて過去マークがなくても、隠れ断層があれば地震を起こす可能性があります。 陸地星マークと過去マークが重なっている所は十分注意する必要があります。重要なのはコレ

北海道中北部にはマークがありませんが、2004年12月14日に留萌(ルモイ:宗谷岬南の日本海側)でM6.1の陸地直下型が起きています。

2017年・地震の放出エネルギーはこの24年間で過去最低です。

過去24年間の地震放出エネルギー推移です。 [7]  太陽サイクルリストは: [8]

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一番右は2016年12月1日〜2017年11月30日までの一年で、この24年間で最低となりました。 問題は、この低レベルがいつ上昇に転ずるか、です。

2017年11月・太陽黒点数はこの48ヶ月で過去最低

三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・直近48ヶ月を表示(©国立天文台)。 [9]

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一番右が11月で黒点数は48ヶ月で最低でした。 放出エネルギーとの関係を追っています。

次のM6.5以上クラスはいつ頃来るのだろうか?

ラス前のM6.5以上は2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6)で、ラストは2016年11月22日の福島県沖(M7.4、東北地方太平洋沖地震の余震)でした。 この一年M6.5以上は起きていません。 放出エネルギーはこの1年間最低のレベルでしたので、今後1〜2年の内には上昇に転じM6.5以上クラスが来るものと思われます。

次のM6.5以上クラスが来る時に前兆はあるのだろうか?

通常、陸地直下型では前兆なしにいきなりM6.5以上が来ます。 但し、星が全く出て いない所にM6.5以上が突然発生した事例はなく、星マーク位置またはその境界に発生します。 即ち、星マークはM6.5以上発生可能性でありますが、これを前兆とするしかありません。 また過去地震マーク(これは実測であり貴重な経験値)と重なっている星マーク周辺は特に注意です。

飛行機マークはM5.5以上の地震ヶ所を示しています。 海底海溝型ではM6.5以上が来る前に前震として大抵の場合M5.5レベルが来ます。 陸地直下型でも前震としてM5.5レベルが来る事があります。

従いまして、陸地では星が出ていればそれを前兆と見なし、特に過去地震発生ヶ所との重なりを注意する。 次に陸地・海底ともにM5.5レベルの発生を見張る、という事になります。

2017-12-10 予測マップから分解能を上げた予測マップを追加しました

従来の予測マップは45km正方ピッチにて測定していますがこれを海底海溝型向けの概要とし、陸地直下型向けには5倍精度を上げて9km正方ピッチにて測定した結果を東域・中域・西域の3領域に分けて表示するようにしました。 45kmピッチでは星と星の間隔が45kmなのですがこれでは陸地直下型を予測するには荒すぎるのです。 陸地直下型ではよく地割れが起きて家屋が倒壊したが数キロ離れた場所では何ともなかったといった話を聞く事がありますがこれは全くその通りで陸地直下型では数キロのオーダで歪を測定する必要があります。

東域の秋田県岩手県側境に青い星の池が、西域の山口県では赤い星の池が出ていますが、これはローカルに歪が溜まっている場所を9km測定が引っかけた結果です。 45km測定では荒すぎて引っかかりません。 精度を上げると歪(応力)が生じている場所をより正確に指摘してきます。 当初から陸地直下型向けに、これを測定・表示したかったのです。 が、まずは全体概要を充分安定させてから、という事で今までかかってしまいました。

また表示ですが精度を上げたので日本地図を分割表示する必要があり、分けると県境を表示しませんと極めて見にくくなりますので国土地理院さんの日本地図shapeデータを用いています。 従いまして朝鮮半島や中国大陸や台湾や海底起伏は表示されません。 その辺りは45km概要マップをご参照下さい。

まだ暫定版とお考え下さい。 バグがない事の確認、色の調整、等これから変更の可能性があります、が年内には完了させるつもりです。 尚、凡例は置く場所がないので入れない方針です。

 

明日も報告致します。 (よろしくお願い致します)

測定は、N20°E120°からN47°E150°まで深さ120kmより浅い領域を45km(概要)及び9km(詳細)正方グリッド・ピッチにてグリッド・メッシュ上をフル・スキャンし測定しています。 日本を取り巻くプレートの動きは: [10] プログラムはRubyで書かれており、地球儀表示・日本地図表示はQGIS、グラフはPythonを使っています。 プログラム概略仕様は: [11]

屋久島・種子島周辺は過去7300年間大地震を起こした事のない領域で、見やすくする為マークを外しています(外す処理をしているのはココだけです)。

以上です。

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています[1]。 このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。

引用: [1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網  [2] 気象庁|震源データ

[3] 南海トラフ - Wikipedia [4] 相模トラフ - Wikipedia [5] 関東地震 - Wikipedia 

[6] 地震の年表 (日本) - Wikipedia

[7] 地震の予測マップ 2017-11-30まで24年間の地震放出エネルギーの推移 - 地震の予測マップ

[8] List of solar cycles - Wikipedia

[9] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[10] 地震あれこれ (日本を構成するプレート群構造) - 地震の予測マップ

[11] プログラム仕様 (地震の評価マップ: 全体概要です) - 地震の予測マップ