2017-12-08 地震の予測マップ (北海道・東北・関東・鳥取・岡山・四国を除く日本全国が注意対象)
東進・西進の圧力ポイントを識別する地震予測です。 東進・西進どちらも危ないです。
マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。
2017年12月8日まで一年間の統計解析結果を示します。 [1,2] 拡大してご覧下さい。
赤マークは東に向かう圧力、青マークは西に向かう圧力がある地点です。
黄土色飛行機マークは31日以前かつ一年以内にM5.5以上の地震があった地点です。
飛行機マーク周囲に星が出ている所は続いて起きる地震に注意です。 飛行機マーク周辺に星が出ていなければ、エネルギーは解放され小康状態に入っています。
昨日と比較し、ほとんど変化はありません。
北海道でも星マークが見られる所は要注意です。
東北地方では東北地方太平洋沖地震の余震が収まったようで星マークが消えました。 しかし日本海側には注意ポイントが出ています。
関東・鳥取・岡山・四国(一部)では星マークが消えていますが、その他、星マークが出ている部分は日本全国すべて要注意です。
星マークで覆われた南海トラフと連結する陸地部分と日向灘は長期に渡り要注意です。
相模トラフも星で覆われていますが伊豆半島がすべて星で覆われたら要注意です。
星マークはM6.5以上の地震を起こす可能性のある注意ポイントを示します。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上の地震は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。
南海トラフ[3]と相模トラフ[4]と関東大震災(大正&元禄)震源[5] 各位置です。
南海トラフ(赤線) 相模トラフ(赤線) 関東大震災震源(両方共)
過去の巨大地震マップ(M7.0以上)は大変役立ちます(これは貴重な財産です)
日本の主な地震の震央。赤:M 7以上、青:死者有り、紫:最大震度6以上。 [6]
海底で星マークが出ていても過去マークが出ていない所は、まず大きな地震は起こりません。 陸地で星マークが出ていて過去マークがなくても、隠れ断層があれば地震を起こす可能性があります。 陸地星マークと過去マークが重なっている所は十分注意する必要があります。 ⇇ 重要なのはコレ
北海道中北部にはマークがありませんが、2004年12月14日に留萌(ルモイ:宗谷岬南の日本海側)でM6.1の陸地直下型が起きています。
2017年・地震の放出エネルギーはこの24年間で過去最低
過去24年間の地震放出エネルギー推移です。 [7] 太陽サイクルリストは: [8]
一番右側の棒グラフは2016年12月1日〜2017年11月30日までの一年で、この24年間で最低となりました。 問題は、この低レベルがいつ上昇に転ずるか、です。
次のM6.5以上クラスはいつ頃来るのだろうか?
ラス前のM6.5以上は2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6)で、ラストは2016年11月22日の福島県沖(M7.4、東北地方太平洋沖地震の余震)でした。 この一年M6.5以上は起きていません。 放出エネルギーはこの1年間最低のレベルでしたので、今後1〜2年の内には上昇に転じM6.5以上クラスが来るものと思われます。
次のM6.5以上クラスが来る時に前兆はあるのだろうか?
通常、陸地直下型では前兆なしにいきなりM6.5以上が来ます。 但し、星が全く出ていない所にM6.5以上が突然発生した事例はなく、星マーク位置またはその境界に発生します。 即ち、星マークはM6.5以上発生可能性でありますが、これを前兆とするしかありません。 また過去地震マーク(これは実測であり貴重な経験値)と重なっている星マーク位置は特に注意です。
飛行機マークはM5.5以上の地震ヶ所を示しています。 海底海溝型ではM6.5以上が来る前に前兆として大抵の場合M5.5レベルが来ます。 陸地直下型でも前震としてM5.5レベルが来る事があります。
従いまして、陸地では星が出ていればそれを前兆と見なし、特に過去地震発生ヶ所との重なりを注意する。 次に陸地・海底ともにM5.5レベルの発生を見張る、という事になります。
国立天文台・三鷹太陽地上観測さんが11月の太陽活動データをアップ
12月7日に11月分がアップ(更新)されました。 [11] 詳細データをダウンロードし棒グラフ化した直近48ヶ月(4年)分の月平均黒点数を示します(©国立天文台)。
太陽サイクルは現在サイクル24の最終段階にあります。 11月(一番右側の棒グラフ)の黒点数はこの48ヶ月で最低となりました。 この最低状態がいつまで続くか、です。 これが上がってくればサイクル25の始まりとなります。
(60年間)静かな太陽は変わらない
国立天文台・名古屋大学・京都大学・筑波大学チームが11月17日に面白い研究成果を発表しています。 [12] それは1GHz/2GHz/3.75GHz/9.4GHzのマイクロ波スペクトラム強度を黒点数ゼロの時(太陽活動極小期:これを静かな太陽と称しています)に測定すると、過去5回(サイクル5回で約60年間)の各極小期におけるスペクトラム・パターンが強度まで含めて同一になる、という観測結果です。
上図右上白以外のカラー線がマイクロ波強度vs年(白い線は黒点数)、上図右下がマイクロ波強度vs周波数(スペクトラム)だと思います。 ここで4点ほど素人質問が出てきます。
まず第1に、それであれば「強度vs年」の測定を待たず「強度vs周波数」の測定である固定パターンになった時を黒点数ゼロと推論できるのでしょうか。
第2に、太陽光球全体での黒点数ゼロ確認というのはなかなか難しく衛星を使っても2個必要だろうと思っているのですが、この方法によればマイクロ波なので間接的ではありますが太陽光球全体での黒点数ゼロ確認が出来るという事でしょうか。
第3に、この方法だと他の方法に比べより早く黒点数ゼロが推定できるのでしょうか?
第4に、無黒点状態でのマイクロ波は偏光しているのでしょうか? 黒点あり状態でのマイクロ波は偏光せずでランダムなのでしょうか?
私は論文を読んでいないので(恐らく有料、本ブログは題材・素材はすべてフリーで入手出来る範囲で入手し結果もフリーで提供するポリシーですので、済みません)既に指摘されているのかもしれませんが、たいへん興味深い所です。
明日も報告致します。 (よろしくお願い致します)
測定は、N20°E120°からN47°E150°まで深さ120kmより浅い領域を45km正方グリッド・ピッチにてグリッド・メッシュ上をフル・スキャンし測定しています。 日本を取り巻くプレートの動きは: [9] プログラムはRubyで書かれており、地球儀表示はQGIS、グラフはPythonを使っています。 プログラム概略仕様は: [10]
屋久島・種子島周辺は過去7300年間大地震を起こした事のない領域で、見やすくする為マークを外しています(外す処理をしているのはココだけです)。
以上です。
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています[1]。 このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。
引用: [1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網 [2] 気象庁|震源データ
[3] 南海トラフ - Wikipedia [4] 相模トラフ - Wikipedia [5] 関東地震 - Wikipedia [6] 地震の年表 (日本) - Wikipedia
[7] 地震の予測マップ 2017-11-30まで24年間の地震放出エネルギーの推移 - 地震の予測マップ
[8] List of solar cycles - Wikipedia [9] 地震あれこれ (日本を構成するプレート群構造) - 地震の予測マップ
[10] プログラム仕様 (地震の評価マップ: 全体概要です) - 地震の予測マップ