地震の予測マップと発震日予測

地震発生ヶ所をポイント予測し、度数分布から発震日を確率予測する

2017-12-07 地震の予測マップ (北海道・東北・関東・鳥取・岡山・四国を除く日本全国が注意対象)

東進西進の圧力ポイントを識別する地震予測です。 東進西進どちらも危ないです。

マグネチュード M6.5以上の地震を予測します。

2017年12月7日まで一年間の統計解析結果を示します。 [1,2] 拡大してご覧下さい。

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マークは東に向かう圧力、マークは西に向かう圧力がある地点です。

黄土色飛行機マークは31日以前かつ一年以内にM5.5以上の地震があった地点です。

飛行機マーク周囲に星が出ている所は続いて起きる地震に注意です。 飛行機マーク周辺に星が出ていなければ、エネルギーは解放され小康状態に入っています。

昨日と比較し、大きな変化はありませんが、相模トラフで多少青マークが増加しています。

北海道でも星マークが見られる所は要注意です。

東北地方では東北地方太平洋沖地震の余震が収まったようで星マークが消えました。 しかし日本海側には注意ポイントが出ています。

関東・鳥取・岡山・四国(一部)では星マークが消えていますが、その他、星マークが出ている部分は日本全国すべて要注意です。

星マークで覆われた南海トラフと連結する陸地部分と日向灘は長期に渡り要注意です。

相模トラフも星で覆われていますが、伊豆半島がすべて星で覆われたら要注意です。

星マークはM6.5以上の地震を起こす可能性のある注意ポイントを示します。 あくまでも可能性で注意喚起が目的です。 M6.5以上の地震は年に一度起こすか起こさないか、の頻度です。

南海トラフ[3]と相模トラフ[4]と関東大震災震源[5] 各位置を上げておきます。

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南海トラフ(赤線)        相模トラフ(赤線)   関東大震災震源

過去の巨大地震マップは大変役立ちます(これは貴重な財産です)

以下はWikipediaより引用した過去の巨大地震マップ(M7.0以上)です。 [6]

日本の主な地震の震央。赤:M 7以上青:死者有り紫:最大震度6以上。

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海底で星マークが出ていても過去マークが出ていない所は、まず大きな地震は起こりません。 陸地で星マークが出ていて過去マークがなくても、隠れ断層があれば地震を起こす可能性があります。 陸地星マークと過去マークが重なっている所は十分注意する必要があります。重要なのはコレ

北海道中北部にはマークがありませんが、2004年12月14日に留萌(ルモイ:宗谷岬南の日本海側)でM6.1の陸地直下型が起きています。

2017年・地震の放出エネルギーはこの24年間で過去最低

過去24年間の地震放出エネルギー推移です。 [7]  太陽サイクルリストは: [8]

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一番右側の棒グラフは2016年12月1日〜2017年11月30日までの一年で、この24年間で最低となりました。 問題は、この低レベルがいつ上昇に転ずるか、です。

次のM6.5以上クラスはいつ頃来るのだろうか?

ラス前のM6.5以上は2016年10月21日の鳥取県中部地震(M6.6)で、ラストは2016年11月22日の福島県沖(M7.4、東北地方太平洋沖地震の余震)でした。 この一年M6.5以上は起きていません。 放出エネルギーはこの1年間最低のレベルでしたので、今後1〜2年の内には上昇に転じM6.5以上クラスが来るものと思われます。

次のM6.5以上クラスが来る時に前兆はあるのだろうか?

通常、陸地直下型では前兆なしにいきなりM6.5以上が来ます。 但し、星が全く出ていない所にM6.5以上が突然発生した事例はなく、星マーク位置またはその境界に発生します。 即ち、星マークはM6.5以上発生可能性でありますが、これを前兆とするしかありません。 また過去地震マーク(これは実績であり貴重な経験値)と重なっている星マーク位置は特に注意です。

飛行機マークはM5.5以上の地震ヶ所を示しています。 海底海溝型ではM6.5以上が来る前に前兆として大抵の場合M5.5レベルが来ます。 陸地直下型でも前震としてM5.5レベルが来る事があります。

従いまして、陸地では星が出ていればそれを前兆と見なし、特に過去地震発生ヶ所との重なりを注意する。 次に陸地・海底ともにM5.5レベルの発生を見張る、という事になります。

白い飛行機マークの見方に注意

白い飛行機マークは直近30日以内に発生したM5.5以上地震ヶ所です。 これは不安定な領域を特定する意味で非常に役立ちます。 ですがどうしても白い飛行機マークに目が行きがちで注意が必要です。 例えば、2016年9月23日の状況マップですが:

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この日一日で房総半島沖(相模トラフ)では最大M6.9のM5.5以上が合計5回発生しています。 これだけ日本全国が星で埋め尽くされていてしかも一日に5回ものM5.5以上が相模トラフで発生したとなると、これは誰でも関東・東海が危ない、これはもう駄目かもしれない、と思うでしょう。 前震注意予報を出すべきだ、くらい思うかもしれない。 ですがその2−3日後にM6.5以上は発生せず、28日後の10月21日に発生したM6.5以上は:

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かなり離れている鳥取県中部地震(M6.6)でした。 飛行機マークは参考にはなりますが、あくまでも注意すべき対象はすべての星マーク位置とその境界周辺です。 尚、白い飛行機マークですが、30日を過ぎると黄土色になり、1年を過ぎると消しています。

国立天文台三鷹太陽地上観測さんが11月の太陽活動データをアップしました!

12月7日に11月分がアップ(更新)されました。 [11] 今、気が付きました。 実に迅速なアップ、ありがとう御座いました。 「11月の黒点数は低下している」と記載されています。 いつもの太陽2サイクル分のグラフですが、ファイル名がrn_cycle_plot201710.pngとなったままでTotalは下がっておらず、(大変失礼ですが)恐らくオペミスです。 詳細データをダンロードし棒グラフ化しましたら以下の如く11月平均(一番右側の棒グラフ)はかなり下がっていました(著作権・©国立天文台)。 直近48ヶ月(4年)分の月平均黒点数を示します。

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太陽の活動(黒点数)と地震との相関は、あるようでないようで、私自身自分の意見が定まりません。 その分、たいへん興味がある所であります。 現在の私の意見は「太陽サイクルが始まった年月から6〜12ヶ月は大規模な海底海溝型地震(エネルギー放出)は起きないのではないか」なのですが、これも明日には変わるかもしれません。 いずれにせよ現在のサイクル24はいつ終わるのか、が知りたい所でしてその為には黒点数極小状態がどれくらい続くのか、を測定するしかありません(と私は思っているのですが)。 上のグラフを見ますと2ヶ月連続して下がっています。 振動しながら下がってゆく様子です。 サイクル24は2008年12月に始まっていますので11年を足すと2019年まで続くのですが、SIDCも2019年まで続くという予測を出しているのですが、これからあと1年以上も黒点数極小状態が続くのだろうかという疑問が生じます。 私はサイクル24は2019年よりももっと前に終わるのではないか、と勝手に思っているのですが。 ですが、これも観測するしかない、という事になります。

やはり国立天文台さんが発表した「静かな太陽は変わらない」も大変面白く、明日再び取り上げさせて頂こうと思っております。

 

明日も報告致します。 (よろしくお願い致します)

測定は、N20°E120°からN47°E150°まで深さ120kmより浅い領域を45km正方グリッド・ピッチにてグリッド・メッシュ上をフル・スキャンし測定しています。 日本を取り巻くプレートの動きは: [9] プログラムはRubyで書かれており、地球儀表示はQGIS、グラフはPythonを使っています。 プログラム概略仕様は: [10]

屋久島・種子島周辺は過去7300年間大地震を起こした事のない領域で、見やすくする為マークを外しています(外す処理をしているのはココだけです)。

以上です。

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています[1]。 このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。

引用: [1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網  [2] 気象庁|震源データ

[3] 南海トラフ - Wikipedia [4] 相模トラフ - Wikipedia [5] 関東地震 - Wikipedia [6] 地震の年表 (日本) - Wikipedia

[7] 地震の予測マップ 2017-11-30まで24年間の地震放出エネルギーの推移 - 地震の予測マップ

[8] List of solar cycles - Wikipedia [9] 地震あれこれ (日本を構成するプレート群構造) - 地震の予測マップ

[10] プログラム仕様 (地震の評価マップ: 全体概要です) - 地震の予測マップ

[11] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測