2017-10末まで、24年間の地震エネルギー放出量の推移を追う

はじめに:

気象庁さん開示のデータを使い、1994年から2017年10月末までの24年間についてエネルギー放出量と地震発生回数の変化を追ってみました。 [1,2] これは太陽黒点活動周期の約2周期分に当たります。 [3]

プログラムは Ruby で書かれておりグラフ表示には Python を使っています。

 

測定結果:

「Cyc23開始」は太陽サイクル23開始の年(1996年)で「Cyc24開始」は太陽サイクル24開始の年(2009年)を示します。

まず、放出エネルギーの変化24年分です。

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2017年になってマグネチュード5.1以上が無くなり、(5.0)及び(4.1−9)の比率が高まっている事が分かります。 このような現象はこの24年間なかった事です。

 

続いて、地震発生回数(マグネチュード別)の変化を追います。

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マグネチュード(5.0)及び(4.0)、(3.0)の頻度は2015年7月から上昇し、2017年からマグネチュード(5.1以上)はゼロとなりました。 このような現象はこの24年間なかった事です。

 

考察:

  2016年は熊本地震島根県中部地震を起こしており、地震の放出エネルギー全体傾向が減少傾向にあろうとも地震は発生する時には発生する、と言えます。 要するに、地震の予測に(エネルギーの総放出量変化)はあまり役に立たないのですが、この24年間でマグネチュード5.1以上の地震頻度と5.1以上による放出エネルギーがかってないほど減少しつつある、というのは観測事実なのです。

従いまして、次の山がいつどのように来るのか、について注意深く見守る必要があります。

尚、「放出エネルギーがマキシマム/マキシマル時に、新規太陽サイクルは始まらない」という事は言えそうです。(この項追加、2017_11_08

この変化は、毎月、前月末までの結果を月初に報告致します。

 

以上です。

 

謝辞: 本予測は「気象庁文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています[2]。 このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。

免責: 本予測は個人の推論によるもので、結果について何ら責任を負うものではありません。 

引用:

[1] 防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

[2] 気象庁|震源データ

[3] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測