2019-02-14 地震の予測マップ 地震を巡る旅:東北は岩手と宮城と福島を訪ねマップ!今日の地震解説
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赤マークは東進圧力、青マークは西進圧力を示す圧力方向の解析表示です。
救急マークはスロー起因によるM5.0以上M5.5程度までの地震、救急マークが通常のM5.0以上地震を予測する注意ポイントで、6kmマップにあります。
以下、2019年2月14日までのデータ1年分による解析&予測です。 [2], [3]
= その前に最新地震情報2月15日(M2.0以上、震度1以上)です =
Yahooさん [4] より掲載(元データは [気象庁] さん)、緑の星が震源位置
★ 2月15日12時35分、硫黄島近海でM4.7、深さ120km、震度1。
今日の地震解説: 地震を巡る旅:東北は岩手と宮城と福島を訪ねマップ!
* 本日は、岩手と宮城と福島を巡る旅です。
地震本部さんサイト [都道府県ごとの地震活動 | 地震本部] からの抜粋で、省略している部分があります。 Wiki [地震の年表 (日本) - Wikipedia] も参照しています。 地震は1896年以降発生したものに絞っています。 大分省略はしているのですが、本日は多少長くならざるを得ません、ご容認賜りたく。
* まず、岩手です。
青森県から宮城県にかけての太平洋側沖合では、1896年明治三陸地震M8.2 や1933年昭和三陸地震M8.1 、1968年十勝沖地震M7.9 のようにM8 程度の巨大地震が発生することがあります。2回の三陸地震は陸地から離れた日本海溝付近で発生したため、地震の揺れによる被害は小さかったのですが、津波により太平洋側沿岸部に大きな被害が生じ、県内で、明治三陸地震では死者18,158名、昭和三陸地震では死者・行方不明者2,713名の被害が生じました。被害が大きかった原因としては、津波そのものの規模も大きかった上に、三陸沿岸に発達したリアス式海岸のV字型の地形の影響で、湾奥ではさらに津波が高くなったことが挙げられます。これらの地震より規模の小さい地震でも、1994年三陸はるか沖地震M7.6 や1978年宮城県沖地震M7.4 のように、震源域が陸に近い場合には、地震の揺れによって県東部を中心に被害を及ぼすことがあります。また、沿岸部から100kmくらい沖合の海域では、短期間にM6~7程度の地震が続けていくつか発生することがあり、例えば、1989年の地震活動(最大M7.1)では、M6以上の地震が6日間に6回発生したことがあります。
2011年東北地方太平洋沖地震では、県内で死者4,674名、行方不明者1,115名、負傷者213名、建物全壊19,508戸など、多大な被害が生じました 。
陸域で発生した被害地震としては、秋田県との県境付近で発生した1896年陸羽地震M7.2 がよく知られています。この地震による被害の中心は秋田県でしたが、岩手県内でも死者4名などの被害が生じました。また、2008年岩手・宮城内陸地震M6.8 では、奥州市で震度6強を観測し、死者2名などの被害が生じました。
* そして、宮城です。
明治三陸地震では県内で死者3,452名、昭和三陸地震では死者・行方不明者308名の被害が生じました。この地震より規模の小さい地震でも、1978年宮城県沖地震M7.4(県内で死者27名)のように、震源域が陸に近い場合には、地震の揺れによって大きな被害を及ぼすことがあります。1978年宮城県沖地震の際は、特に丘陵地帯を造成して宅地化した地域を中心に大きな被害が生じ、さらに、ガス、水道、電気などのライフラインの被害により市民生活に混乱が生じるなど、都市型の災害が生じました。また、1978年宮城県沖地震が発生した場所よりさらに沖合の宮城県沖では、短期間にM6~7程度の地震が続けていくつか発生することがあります。2005年には、この宮城県沖地震の領域で、M7.2の地震が発生し、仙台市を中心に被害をもたらしました。
1978年宮城県沖地震が発生した海域付近では、1793年M8.2 、1835年M7.0 、1861年M6.4 、1897年M7.4 、1936年M7.4 と、平均すると約37年間隔で同程度の規模の地震が発生してきました。1793年の地震は、この海域だけでなく日本海溝寄りの領域も連動して破壊したため、その規模は他の地震より大きいM8.2 程度と考えられます。
2011年東北地方太平洋沖地震では、県内で死者9,541名、行方不明者1,221名、負傷者4,145名、建物全壊83,004戸など、多大な被害が生じました 。
陸域で発生した被害地震としては、明治以降では、1900年宮城県北部地震m7.0 、1956年白石地震M6.0 、1962年宮城県北部地震M6.5 、2003年宮城県北部地震M6.4 が知られています。また、2008年岩手・宮城内陸地震M6.8 では、栗原市で震度6強を観測し、死者10人などの被害が生じました。
* 最後に、福島です。
福島県の太平洋側沖合では、県内全域に被害を及ぼした1938年福島県東方沖地震M7.5 や1978年に福島県沖で続けていくつか発生した地震(最大M6.7 、M6程度の地震は5回)などが知られていますが、M8を越えるような巨大地震の発生は知られていません。1938年福島県東方沖地震は塩屋崎の東方で発生し、県内の広い範囲で震度5が観測されました。小名浜の検潮所では107cm の津波が観測されましたが、津波による被害はありませんでした。地震の揺れにより家屋、道路、鉄道などの被害を含め、県内で死者1名などの被害が生じました。この地震の余震活動は非常に活発であり、本震の2時間後にM7.3 、次の日にはM7.4 の余震が発生するなど、M7程度の余震だけでも約2ヶ月間に6回発生しました。この海域では、巨大地震がないかわりに比較的大きめの地震(M7程度)が続発する傾向があるようです。
2011年東北地方太平洋沖地震では、県内で死者1,614名、行方不明者196名、負傷者183名、建物全壊15,224戸など、多大な被害が生じました 。
陸域で発生した被害地震としては、1943年田島地震M6.2 などが知られています。
* そして、1960年のチリ地震です。 来襲した津波により全国で死者142名の大被害をもたらしましたが、岩手・宮城で大きな被害を出したので、ここに挙げます。
震源はチリ中部の都市バルディビア近海で、規模は推定でM9.5である。M9.5という値は、近代地震学の計器観測史上で世界最大であり、歴史地震を含めても最大級である。
地震による直接的な犠牲者は1,743名、負傷者は667名、とあり、日本の地震における人的被害がいかに大きなものになるか、が分かります。
本震の38時間後に噴火したコルドん・カウジェ山をはじめとして、1年以内に4件の火山が噴火している。20世紀に地球上で発生したM9クラスの巨大地震は何れも地震後数年以内に近隣の複数の火山の噴火を誘発している。
3.11は?......21世紀か......爆発しなかっただけ幸運だったのかな?
地震発生から約22時間半後に最大で6.1mの津波が三陸海岸沿岸を中心に襲来し、日本の各地に被害をもたらした。
津波による被害が大きかったのはリアス式海岸の奥にある港で岩手県大船渡では53名、宮城県南三陸町では41名、北海道浜中町霧多布地区では11名が死亡。浜中町では1952年十勝沖地震でも津波被害を受けており、2度にわたって市街地は壊滅的な被害を受けた。
そして:
地球の反対側から突然やってきた津波(遠隔地津波)に対する認識が甘かった事が指摘され、以後気象庁は日本国外で発生した海洋型巨大地震に対してもハワイの太平洋の津波警報センターなどと連携を取るなどして津波警報・注意報を出すようになった。
ID | 地震名称 | 年 | 発生場所 | M | 死者 |
A | 明治三陸沖 | 1896 | 震度は秋田4、岩手3、大船渡38.2m | 8.2 | 21,915人 |
B | 奥羽 | 1896 | 秋田岩手県境、震度7 | 7.2 | 209人 |
C | 1900宮城県北部 | 1900 | 陸地直下・断層型 | 7.0 | 17人 |
D | 昭和三陸沖 | 1933 | 震度は東北太平洋側で5、大船渡28.7m | 8.1 | 3,064人 |
E | 福島県東方沖 | 1938 | 福島沖、M7程度が続発する特徴 | 7.5 | 1人 |
F | 福島県田島 | 1943 | 陸地直下・断層型 | 6.2 | 0人 |
G | 宮城県白石 | 1956 | 陸地直下・断層型 | 6.0 | 0人 |
H | 1962宮城県北部 | 1962 | 陸地直下・断層型 | 6.5 | 3人 |
K | 1968十勝沖 | 1968 | 十勝沖の命名だが三陸沖北部に相当 | 7.9 | 52人 |
L | 宮城県沖 | 1978 | 宮城沖、仙台で震度5、37.1年周期の地震 | 7.4 | 28人 |
M | 岩手件沖 | 1989 | 岩手沖、地震多発 | 7.1 | 0人 |
N | 三陸はるか沖 | 1994 | 三陸沖 | 7.6 | 3人 |
O | 2003宮城県北部 | 2003 | 陸地直下・断層型 | 6.4 | 0人 |
P | 岩手・宮城内陸 | 2008 | 陸地直下・断層型 | 7.2 | 23人 |
Q | 東北地方太平洋沖 | 2011 | 震度は宮城7、大船渡40.1m | 9.1 | 18,434人 |
本日2019-02-14救急マーク東域に、地震発生ヶ所を★マークマップです。
本日2019-02-14救急マーク中域に、地震発生ヶ所を★マークマップです。
* 現在、岩手沿岸沖一部と、特に、宮城沿岸沖と福島沿岸沖には、黄色い救急マークが多出しており、何と、この辺りが地震多発地帯であるとの事でした。 現在、ポイントMとLとEは黄色い救急マークと直接被ってはいませんが、今後、この黄色い救急マークがどう変化するのか?黄色い救急マーク内の地震発生はM5.5程度で収まるのか?などの疑問が湧いてきます。
私の見解は、黄色い救急マークである限り、過去の地震多発地帯であったとしても、最大でM5.5程度の地震発生はあるだろうが、M6.Xに至るような大地震は発生しない、なのです。
問題は黄色い救急マークを構成する地震の中身ですが、アフタースリップに刺激された海洋プレート内地震だろう、と思っております。
次回は関東地方に移動します。
そして被災地は今... [happy-ok3の日記] 地震・豪雨・台風と、被災地の現状をレポートするhappy-ok3 さんの考えさせられるブログです、関心を持ち続けて欲しい と。
= 地震の予測マップ・ピッチ36kmマップです =
東進西進圧力表示・ピッチ36kmマップです。
南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島におかれましては、上図圧力表示にてマークが出ている所にご注意下さい。 M5.0以上の発生可能性がある注意ヶ所となります。
= 地震の予測マップ・ピッチ6kmマップとポイント予測です =
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ東域です。 凡例は36kmマップと同じ。
次がポイント予測・東域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 根室沖はM7.8〜8.5の発生確率が80%と予想され、三陸沖北部・日高南部沖・日本海溝西側の領域はM7.1〜7.6の発生確率が90%と予想されています。 [海溝で起こる地震 | 地震本部] 発生確率は2018年1月1日を基準日として30年以内の発生確率です(以下同様)。
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ中域です。 凡例は36kmマップと同じ。
相模トラフ上は青マーク群で覆われており赤マークはありません。 これは関東大地震・関東大震災の再来について注意レベルであり危険レベルではない事を示します。
次がポイント予測・中域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 相模トラフ北側の神奈川・千葉・東京・埼玉・茨木南部での救急マークは要注意です、関東大地震・関東大震災の再来ではありませんが、M6.7〜7.3の発生確率が70%と予想されています(南関東直下地震)。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
東進西進圧力表示・ピッチ6kmマップ西域です。 凡例は36kmマップと同じ。
南海トラフは、上に赤マーク群・下に青マーク群が出ると危険です。 現在全体として注意レベルですが、危険レベルではありません。
次がポイント予測・西域 救急マークはM5.0からM5.5程度のスロー起因地震、救急マーク がM5.0以上の発生予測注意ポイントです。
救急マークの予測ポイントはすべて注意、津波に警戒です。 南海トラフはまだ救急マークが少なく通常の注意レベルですが、日向灘はM7.1前後の発生確率が70〜80%と予想されており、要注意です。[海溝で起こる地震 | 地震本部]
= まとめです =
* 2017年の放出エネルギーは過去最低でしたが 、2018年は上昇しました [2019-01 ここ26年間の地震放出エネルギー推移 - 地震の予測マップ] 。
* 2019年は、2018年と同等かそれ以上の地震エネルギーが放出されると思われます。
* ここで救急マークは、M5.0以上の地震ヶ所をピンポイントで予測しています。
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
・ 東進西進の原理、東進西進の識別方法、等の説明はこちら。 [テクニカル事項]
・「地震の予測マップ」のデータ更新タイミングの説明はこちら。 [データ更新タイミング]
・ 国土地理院さん提供の地殻変動マップはこちら。 最新の地殻変動情報 javaがインストールされている必要があります。
・「太陽黒点数の推移を追う!」は別ブログへ。 [太陽黒点数の推移を追う:2月度その2:黒点はサイクル毎の磁極方向を持つ、の解説! - なぜ地球磁極は逆転するのか?]
= 以上です =
謝辞: 本予測は「気象庁・文部科学省が協力してデータを処理した結果」の「気象庁一元化処理震源要素」データ一年分(暫定)を「防災科学技術研究所」サイトよりダウンロードして解析しています。 [2] このデータによって初めて一般にリアルタイム解析が可能となったもので、構築にご尽力頂きました各国立大学、各官庁と関連する機関、都道府県と関連する機関、等の関係各位殿に深く謝意を述べさせて頂きます。
免責: 本予測は個人の推論によるもので、プログラムバグやデータ解釈ミス等も含め、ここで表示された結果について何ら責任を負うものではありません。
引用:
[1] スロースリップ - Wikipedia プレートがゆっくりと移動し大きな破壊を伴わずにエネルギー解放する現象ですが、プレート周辺には応力歪が伝搬され、これが原因で周辺では通常の地震が生じます。 「地震の予測マップ」ではスロースリップ起因の周辺地震を予測しています。
[3] 気象庁|震源データ